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【中山記念】ジャスタウェイ ドバイに向け好発進なるか

中山記念(GII、芝1800m)が3月2日、東京競馬場で行われる。GI戦かと見まがうほどに超豪華なメンバーが集結。休み明けの実績馬勢をどう評価するかがポイントの一戦となる。

昨年秋の天皇賞では2着ジェンティルドンナに4馬身差をつける完勝を収めたジャスタウェイ。見据える最大目標はドバイDFにはなるが、条件的にベストのここで恥ずかしい内容は残せない。調整は順調そのもので中山記念での復帰を念頭に2月頭から乗り込まれ、徐々に気配を上げつつある。栗東坂路での1週前追いは1勝馬オツウに脚色で見劣るなど動きに重さを感じさせたが、併走相手には使われている順調さがあり情状酌量の余地あり。ここでしっかり負荷をかけたことでレース当週には変わってきそうな雰囲気だ。ジェンティルドンナ、ホッコータルマエ、ベルシャザールとドバイ遠征予定馬がここのところ壮行戦で星を落としているが“負の連鎖”を断ち切る走りに期待したいところ。なお、主戦福永騎手が今週末から騎乗停止のため、代打として横山典騎手が手綱を握ることが決定している。

鳴尾記念、函館記念、札幌記念と重賞3連勝後挑んだ昨年秋の天皇賞はオーバーペースが祟って勝ち馬に2秒2差の10着と大敗を喫したトウケイヘイロー。しかし前走の香港Cでは逃げ粘って2着と、やはり自分のペースで逃げられれば強いところを見せた。ここでの復帰へ向け2月12日に時計を出し始め、追い切り3本を消化。いずれも馬なりでいささか手緩い雰囲気はあるものの、仕上がり早いタイプだけにこれぐらいでいいのかもしれない。レース当週に水準の動きを見せるようなら力は出せそうだ。この馬もドバイからの招待を受諾しており、いいステップにしたい。

昨年の皐月賞馬ロゴタイプがここから始動。ダービー5着後挑んだ昨夏の札幌記念は極悪馬場に脚を取られ、遥か遠く2秒以上先に逃げ切るトウケイヘイローを見やるしかなかったが、開幕週の中山なら話は違ってくる。同世代だけを相手にしてのものだが朝日杯FS、スプリングS、皐月賞で勝利。先団追走から早めに抜け出す自分の形を持っており、状態さえ万全ならこのメンバー相手でも互角以上の戦いができるはず。帰厩当初はいまひとつ気配は上がってこなかったが、美浦ウッドでの1週前追いでビシッと攻められたのが奏功したようで2月23日の日曜追いではまずまずの気合い乗りを見せていた。体にはまだやや余裕を感じさせるのは気がかりだが、あとひと追いでひとまず態勢整ってきそう。

GI、GII勝ちはないものの目下4連勝と勢いに乗るアルキメデスにとって、この一戦がひとつの試金石になる。この馬もひと息入っているがそもそもが鉄砲巧者。トーセンラー(京都記念2着)、ステファノス(つばき賞勝ち)とイキのいい僚馬達と内容の濃いスパーリングを繰り広げており、ほぼ完調に仕上がりつつある。レース当週は流す程度で大丈夫だろう。実績がない分斤量56キロで出られるのは有利。

オールカマー、AJCC勝ちと中山巧者ぶりが目立つのがヴェルデグリーン。いずれも2200m戦だが、かつては1600mや1800mでの勝ち鞍があり、ここで大きくパフォーマンスを落とすとも思えない。使われている順調さもアドバンテージだろう。既に仕上がっており、中間は軽めのメニューのみだが僚馬グランドシチー(フェブラリーSに出走)に対し脚色余裕のまま“おいでおいで”の先行先着を果たすなど高いレベルで好調を維持している。

初重賞制覇の金鯱賞が強い内容だったカレンミロティックは前走有馬記念でも強豪相手に主導権を握り、6着と健闘した。今回は徹底先行型にはトウケイヘイローがいるが、真後ろで競馬ができる展開利を見込めそうだ。金鯱賞がそうだったように鉄砲も歓迎 。

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ジャスタ好気配(日刊スポーツ)

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