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【今週の重賞】[チューリップ賞]2歳女王のサークルオブライフが始動

■3月5日、阪神競馬場で第29回・チューリップ賞(GII、芝1600m)が開催。桜花賞のトライアルレースで3着馬までに同GIへの優先出走権が付与される。かつてOP特別時代から桜花賞とリンクするレースで、その関連度の高さから1994年に重賞・GIIIに設定、2018年にはGIIへと格上げされた。しかし近年は出走間隔を空けたローテが好まれるようになり、直近5年は本レースから桜花賞の優勝馬を送り出せていない。

2歳女王のサークルオブライフ(牝3、美浦・国枝)がここから始動する。デビュー2戦目の中山未勝利を豪快なマクリで快勝すると、続くアルテミスSは7番人気の低評価を覆して重賞初制覇。勢いに乗って阪神JFも勝ち獲り、JRA賞最優秀2歳牝馬にも輝いた。異なるコースでも速い上がりを繰り出せるタフな末脚がセールスポイント。あまたの名牝を輩出した国枝厩舎と大舞台で勝負強い鞍上のM.デムーロ騎手はともに頼もしい。また関西の牝馬重賞にもかかわらず関東馬が強いレースでもあり、厩舎の手腕を考えると確勝とまでは言わないものの大崩れすることは考えにくい。

その阪神JFで1番人気に推されたのはナミュール(牝3、栗東・高野)だった。新馬勝ち後に駒を進めた赤松賞は、東京芝マイルを1分33秒8、上がり33秒フラットという2歳牝馬とは思えない出色の内容で勝利。この走りが高く評価されて阪神JFでは1番人気に支持されたのだが、中2週のキツいローテと出遅れが響いて4着敗退。しかし直線ラチ沿いで一瞬見せた鋭い切れ味は、評判に違わぬ高い素質の片りんを覗かせていた。今回はたっぷり休養もとって体調は万全なはず。出遅れなければ好勝負が期待できそうだ。

GI敗退からの巻き返しを狙うのはウォーターナビレラ(牝3、栗東・武幸)も同様だ。デビューから無傷の3連勝でファンタジーSに優勝。阪神JFでは先行策から直線ではいったん先頭に立つものの、ゴール前で内外2頭に交わされて3着に屈した。先に行けるスピードがあるレースセンスの高い馬で、例年スローに流れやすい本レースとは相性がよさそう。ペースが向けば能力上位の差し馬たちにも先着する可能性は大いにある。本レース5勝で昨年もメイケイエールで同着優勝した武豊騎手が手綱を取る点も魅力だ。

阪神JF組以外で注目を集めるのはルージュスティリア(牝3、栗東・藤原)か。父ディープインパクト×母父ストームキャットという“黄金配合”で、祖母ワンデスタは米GI3勝の名牝。預かるのは名門・藤原厩舎という超ブランドホースだ。圧倒的1番人気で快勝した新馬戦は、負かした馬の中から3頭が次走すぐに勝ち上がり。2着馬スターズオンアースがその後重賞で連続2着に好走したことも考慮すれば、重賞で勝ち負けできるだけの能力を秘めていると見てもおかしくはない。出走予定だったアルテミスSを脚部不安のため回避したのは誤算だったが、その後しっかり回復。1月下旬から入念に乗り込まれ、1週前調教ではウッドで好時計をマーク。状態面に問題はない。とはいえキャリア1戦での重賞挑戦はハードルが高いのも事実である。

ほかには、サウジアラビアRCで2着、阪神JFでも7着に善戦したステルナティーア(牝3、美浦・木村)、同じ芝マイル戦の菜の花賞を勝って臨むサウンドビバーチェ(牝3、栗東・高柳大)、阪神JF大敗から一変して春菜賞で1着に駆け抜けたシークルーズ(牝3、栗東・杉山晴)、牡馬相手の小倉未勝利で2馬身半差の快勝を収めたディープインパクト産駒・オーソレミオ(牝3、栗東・昆)なども出走の構え。人気馬が強いレースのうえ2歳女王も参戦するので、今年は堅い決着となるか。はたまた伏兵の一角崩しはあるのだろうか。

(Text:Hattori)

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