おしらせ
【マーチS】57キロでもジェベルムーサ上位可能
3月30日、中山競馬場ではマーチS(GIII、ダ1800m)が行われる。ハンデ戦かつ、一線級のメンバー不在で上がり馬、芝からの路線転換組が入り混じり、難解な一戦となりそうだ。
昨年9月の準オープン、そして昨年暮れのオープン特別フェアウェルSと中山ダート1800mで休養を挟んで連勝を飾っているのがジェベルムーサだ。今回も3カ月の休み明けになるがリフレッシュされたほうが走るタイプで、相手強化の一戦でも上位争いは可能だろう。馬格があるタイプで斤量2キロ増もそう苦にしないはず。ただし、時計を出し始めたのは3月9日からで仕上がり早いタイプではあるが前走、前々走あたりとは調整過程で見劣る感は否めない。1週前追い切りで1秒以上先行した相手を目標にハードに追われたが、これでどこまで変わって来れるかだろう。
昨年58キロを背負ってこのレースを制したグランドシチーが今年もエントリー。盛岡マーキュリーCで0秒2差3着、シリウスSで0秒2差3着、JCダートでは0秒8差6着、東海Sで0秒3差2着とこの一年も渋太く走っており、力量堅持というよりさらに地力をアップした感さえ。斤量0.5キロ増の58.5キロも頷けるところだ。連覇を目標に調整は順調で、美浦ウッドでの1週前追いでは僚馬クリールパッションに対し脚色優勢で“おいでおいで”状態から先行先着を果たしている。休みなく走っており、今回は更にGI後となるが、疲れは目立たずいい状態をキープできているだろう。
エーシンゴールドは7カ月ぶり、初となるオープン古馬との対戦をものともせず前走アルデバランSを快勝した。休養前にJDダービーでの2着など底を見せておらず、ここもあっさりの可能性まで。実際、この中間は栗東坂路で4F51秒2(一杯)の好時計で併せた相手を置き去りにするなど、気配は絶好。前走の反動はなさそう。
昨年秋に準オープンを勝ち上がると、昇級後にオープン特別で2着、1着。ソロルは重賞に手が届いてもよさそうな力量を示してきた。さすがに前走はGIだけあって12着に沈んだが、一線級を前に自分の型である前々の競馬ができたのは、一定の収穫だったと言えるだろう。今回のハンデは56キロと手頃なところに納まった印象で距離延長、中山替わりなら上位食い込みは可能。この中間、速い時計が1本のみなのがどうかだが、そこでしっかり負荷を掛けられており、デキ落ちはないと見たい。
中山記念など芝の重賞3勝のナカヤマナイトがキャリア初のダート戦に挑む。主戦・柴田善騎手の進言があってのチャレンジだが、実績から課せられたハンデは58キロで文字通りの重荷になりそう。1週前には美浦ダートDコースで追われ格下馬に先着したが時計は平凡なもので、いい頃の迫力にはひと息といった印象だ。
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