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【日経賞】9カ月ぶりフェノーメノは仕上がり上々

3月29日、中山競馬場では日経賞(GII、芝2500m)が行われる。1着馬には優先出走権も与えられる、天皇賞・春の重要な前哨戦だ。

昨年このレースを制し、続く天皇賞・春をも制覇したフェノーメノが9カ月ぶりの復帰戦を迎える。脚元の不安による長期休養明け。帰厩当初はさすがに太かったが、2月13日から時計を出し始めひと追いごとに絞れてきている。脚元を気づかってかポリトラックでの調教メインなのは気になる点ではあるが、気合い乗りは好調時と遜色ない。3月20日の1週前追い切りでは美浦ポリトラックコースで古馬500万下を一蹴しており、ほぼ力を出せるデキには仕上がりつつある。23日にはごく軽めながらウッドコースでも追えており、脚元の不安は払拭されたと見て良さそう。大目標は天皇賞・春連覇になるが鉄砲巧者でもあり、いい走りを見せてくれるだろう。

昨年秋の金鯱賞が約1年半ぶりのレースだったウインバリアシオンはさっそく3着と好走し、続く有馬記念では勝ち馬オルフェーヴルにこそ大きく水をあけられたたもののゴールドシップら他馬には楽に先着の2着と力に衰えがないことを誇示した。宿敵オルフェがターフを去り、悲願のGI獲りを成し遂げたい一年。ここで好スタートを切りたい。2月20日の帰厩以来順調に攻められており、徐々に態勢は整いつつある。3月20日の1週前追い切りは栗東ウッドで岩田騎手を背にして2頭を追う3頭併せ。5馬身近く先を行く相手を追走し、コースの大外を回ったあたりではキャッチアップは難しいかと思われたが、懸命にしごかれると鋭い伸び脚を見せて3頭同入に持ち込んでいる。格下相手に脚色こそ見劣ったが、追走差とコース取りを考えれば許せるものでラスト1Fが11秒6と、時計面は文句無しと言える。コースで追えたこと自体、脚元に不安無しとジャッジできるし、ここで負荷をかけられたことでグンと良くなってきそうな雰囲気だ。

昨秋菊花賞以来の復帰戦だった準オープンを快勝し、勢いそのままに続く小倉大賞典で重賞初制覇を果たしたラストインパクトにも注目。初となる古馬一線級とのレース、初の中山コースがどうかだが試金石のここで結果を出すようなら大舞台での飛躍も見えてくる。小倉遠征帰りの中4週だが、栗東ウッドでの1週前追いでは終いビシッと追われラスト1F12秒1の切れ味を披露するなど疲れはなく、高いレベルで好調を維持できているだろう。

こちらも復帰戦だった準オープン戦で力の違いを見せ快勝。続く前走日経新春杯では勝った55キロサトノノブレスに対し、56キロを背負ってクビ差2着と力を示したのがアドマイヤフライトだ。中間は熱心に攻められており、栗東坂路で好タイムを連発している。前走時から更に上昇している雰囲気があり、相手は強化されるが互角の戦いはできそうだ。

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