おしらせ
【阪神大賞典】サトノノブレスいよいよ本格化
3月23日、阪神競馬場では阪神大賞典(GII、芝3000m)が行われる。春の天皇賞に向けての重要な前哨戦だ。
サトノノブレスの前走日経新春杯は、休み明けで馬体重はプラス20キロだったが軽快に主導権を奪いそのまま押し切ったもの。素質馬がいよいよ本格化を果たした印象があり、勢いそのままにV2となるか。ひと息入ったが短期放牧からの帰厩後は意欲的に攻められグングン気配を上げている。1週前追い切りは栗東ウッドで3頭併せ。相手2頭のうち大差先行の1頭にはクビほど及ばずの入線だったが、時計は6Fで82秒を切っており自己ベストを更新している。ほぼ万全のデキに仕上がっていると見ていいだろう。
昨年の菊花賞では2着サトノノブレスにクビ差の3着だったバンデ。今年初戦だった前走を危なげなく勝ちきって条件戦レベルでは力が違うことをアピールしており、昇級戦が別定GIIだが壁を感じることはなさそう。間隔が詰まっているため18日、栗東ウッドでの調教が中間の初時計だったが松田騎手を背に軽快な動きからラストも1F12秒5としっかりと伸びた。6F全体では、こちらも自己ベストを更新しており目下充実一途の感。太かった馬体も絞れており、久々を使われての反動はなく上積みは見込んで良さそう。
昨年は宝塚記念を制するも秋は京都大賞典で5着、ジャパンCで15着とまさかの低迷。力がガタッと落ちたとは思えず、精神的な部分でゴールドシップは陥穽にハマりこんでしまったようだ。有馬記念では不動のパートナー内田騎手からムーア騎手への鞍上スイッチという荒療治が奏功したか、3着と前進したが勝ったオルフェーヴルは遥か前方、1.5秒先にゴールインしていた。3歳時に快勝している中山芝2500mであり、本来の力からすれば差はもっと縮まっていて良かったはず。やはり不調からは脱しきれなかった印象は拭えない。昨年圧勝したこのレースで復権はなるか。ここでの復帰を念頭に、調整に狂いはない。12日の1週前追いではオープン馬アスカクリチャンと栗東ウッドでスパーリングを展開し、脚色こそやや見劣ったものの追走先着とまずまずの動きを見せている。ひとまずは態勢整ったようだ。今回あらたにコンビを組む岩田騎手のエスコートぶりにも注目。
【関連リンク】
ゴールドシップ「覇気が戻って動き、気配ともにいい」(東京スポーツ)