おしらせ
【フラワーC】クリスマスは万全の仕上がり
3月21日、中山競馬場ではフラワーC(GIII、芝1800m)が行われる。例年、直後に迫った桜花賞よりはオークスへのステップと見据える素質馬が揃う一戦。今年も将来性豊かなメンバーが揃っている。
昨夏函館での新馬戦をレコードで快勝、続く函館2歳Sも制して世代初のJRA重賞ウィナーとなったクリスマス。秋の復帰戦アルテミスSこそ1人気を裏切る7着と崩れたが、続く前走阪神JFでは道中ほぼ最後方から一気の追い上げを見せて0秒2差の4着に食い込んだ。メンバー最速タイの33秒6の末脚を繰り出しており、一介の早熟スピード馬でないことは証明できた格好だ。休養からの帰厩後は意欲的に併せ馬を消化しており、前走マイナス18キロだった馬体細化に不安はなさそう。変則日程のため18日火曜日に最終追い切り。田辺騎手を背に美浦ウッドで終い軽く促されると、脚色で圧倒したままマイネエポナ(5歳1000万下)に先着を果たした。万全の仕上がりぶりだろう。
パシフィックギャルはデビュー2戦目の500万条件こそ素質馬ウインマーレライにハナ差敗れたが、続く芙蓉Sで3着、アルテミスSで2着とオープン級で互角の走りを続けている。ここが5カ月弱ぶりで仕上がりぶりが焦点となるが、帰厩後馬なり調教のみなのはやや気がかり。最終追いでどこまで負荷をかけてくるのかに注目したい。父ゼンノロブロイから距離が延びるのは好材料。
休み明けのフェアリーSでオメガハートロックにクビ差2着、続く前走クイーンCでフォーエバーモアに0秒2差の3着と、ニシノアカツキは牝馬同士なら力上位だ。中間楽をさせた期間もあるが1週前追い、そして18日火曜の最終追いと美浦ウッドで軽快に動いて一連の好調はキープできていると見ていい。大きな上積みは強調しづらいが、使われている勢いはアドバンテージだ。
抽選対象となる1勝馬では前走エルフィンSが展開不向きだったなか、猛然と追い込んで2着を確保したショウナンパンドラに注目。ひと息入っているが、時計を出し始めてからはしっかり負荷をかけられており、火曜の最終追いで上々の時計が出た。好気配。近親にステイゴールド、レクレドールと血統背景も申し分ない。
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