おしらせ
【阪神牝馬S】本格化ウリウリ 重賞連勝なるか
阪神牝馬S(GII、芝1400m)が4月12日、阪神競馬場で行われる。1着馬までに優先出走権が与えられる、ヴィクトリアMの重要な前哨戦のひとつだ。
ウリウリは格上挑戦だった前走京都牝馬Sで快勝。ハンデ52キロの恩恵があったにせよメンバー最速タイの上がり32秒9で差し切った内容は、本格化を大いにアピールするものだった。今回は阪神替わり、自身初となる距離1400mがどうかだが前走で見せた内めでの巧みな立ち回りを見る限り、そう苦にはしないだろう。ひと息入っているが、調整は順調そのもの。浜中騎手が跨った栗東ウッドでの1週前追いでは先行していた準オープン馬を相手にせず、馬なりのまま突き放して先着。常に攻めで良く見せるタイプではあるが、それを差し引いてもデキの良さは強調できる。
GI初挑戦だった昨年の秋華賞ではメイショウマンボに0秒2差の2着。年末の愛知杯はデキひと息で6着に崩れたが前走大阪城Sでは牡馬相手に快勝と、立ち直った姿を見せたのがスマートレイアーだ。こちらも自身初の1400mがどうかだが、総合力と阪神芝で3戦3勝という相性の良さでクリアは可能だろう。中間は併せ馬で好時計を連発。久々を使われて、さらに上昇を果たしているようだ。
昨年のヴィクトリアMを制したヴィルシーナだが昨年後半は精彩を欠き、今期初戦の東京新聞杯も11着に沈んでいる。連覇へ、ここできっかけを掴むことはできるか。調整は順調で、内田騎手が跨った1週前の栗東ウッド調教では1秒5近く先行していた500万下馬を問題にせず、あっさり先着を果たした。時計は6Fで80秒を切る自己ベスト更新で、休養明けを一度使われ中間の気配は確実に上昇している。
昨年のチューリップ賞勝ち馬で、桜花賞でも1番人気に推されたクロフネサプライズが骨折による休養から11カ月ぶりの復帰戦を迎える。3月4日から時計を出し始め、乗り込みは入念。1週前追いでは酒井騎手が騎乗し栗東坂路で4F52秒9(一杯)、500万下に追走先着と上々の動きを披露した。一応の態勢は整いつつあるようだ。
距離未経験や休み明けなど実績馬勢に死角がなくはなく、上がり馬にもチャンスは十分。注目は芝1400mで【4.3.1.4】のアミカブルナンバー、同じく【4.2.0.2】のウイングザムーンあたりか。アミカブルナンバーは安定した取り口が魅力で、キャリア17戦で掲示板を外したのは2回のみ。阪神実績もあり、久々を使われての上昇度を考えればGIIのここでも見劣らない。ウイングザムーンは昨年後半、素質に体が追いついた感があり、充実一途の走りを見せている。今回は休み明けだが、1週前追いで1秒5先行した相手と同入を果たし仕上がり過程は悪くない。今週のひと追いで力を出せるデキになりそう。
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