おしらせ
【大阪杯】ダービー馬キズナ 徐々に実戦モードへ
4月6日、阪神競馬場で大阪杯(GII、芝2000m)が行われる。例年スターホースが出走するレースだが、今年は4歳のGIホース3頭が激突。注目の一戦だ。
昨年の日本ダービーを制覇、そして凱旋門賞では4着に入ったキズナが5カ月ぶりにターフへ帰ってくる。昨年暮れの有馬記念は海外遠征帰りで態勢整わず、回避する一頓挫があったが改めて立て直されたここで世代最強の力を示せるか。阪神コースは毎日杯を圧勝した舞台だし、斤量58キロはフランス・ニエル賞(1着)で克服済み。死角は極めて小さい。強いて言えば、鞍上がこのレースとの相性が悪いぐらいか。2月19日に放牧先から栗東に戻り、以来ここでの復帰を念頭に調整は狂いなく来ている。2週前追いではウッドで長めからハードに追われ、1週前追いは坂路で大差追走から同入と、徐々に調整は実戦モードに。馬体の張りは問題なく、最終追い切りは流す程度で大丈夫だろう。春は国内で3戦し、秋は再びロンシャンへ飛ぶというのが今年1年の青写真。いいスタートを切りたい。
日本ダービーは大きな不利があってキズナの後塵を拝したが、その悔しさを菊花賞圧勝という形で晴らしてみせたのがエピファネイアだ。菊花賞馬ではあるがスタミナタイプというよりは総合力で抜けている、という判断が妥当だろう。2歳時にはラジオNIKKEI賞でキズナらを下しており、距離・コースに関してはドンと来いといったところだ。菊花賞後は外傷などもあり、放牧で激戦の疲れを癒すことを陣営は選択。しっかりとリフレッシュされ、4歳の始動戦を迎える。帰厩後の初時計が3月16日と、やや急仕上げな感はあるが1週前追いでは序盤スムーズに折り合ってラストに文句なしの弾けっぷりを見せたあたり、精神面の進境は強調できる。レース当週にビシッとやれば態勢は整うだろう。
オークス、秋華賞、エリザベス女王杯と昨年GIを3勝したメイショウマンボもここで復帰する。秋華賞、エリ女杯で下したデニムアンドルビーが斤量の恩恵があったにせよジャパンCで2着。いわゆる“強い世代”のトップランナーとして、牡馬相手にも力を見せつけたい。フィリーズR勝ちだが桜花賞、ローズSを落としておりコース適性がどうかだが距離の2000mはベストの感はある。調整は入念そのもので1月下旬に栗東へ帰厩してからプールなどでじっくり心肺機能を強化させ、時計を出し始めたのは2月の末、そして3月に入ってからはウッドと坂路を併用しての攻めと、しっかり段階を踏んで気配を上げつつある。1週前追いは栗東ウッドで1秒以上先に行く古馬1000万下を追って同入、時計は6Fで76秒台と実戦さながらの好内容。ほぼ万全の態勢だ。
昨年このレースでオルフェーヴルに半馬身差2着、続く安田記念ではロードカナロアにクビ差2着のあるショウナンマイティ。復帰戦だった東京新聞杯は10着に終わったが、陣営が認めるようにデキ不十分だった上に降雪による順延で一度“カラ輸送”を経た不利もあっただろう。一度使われて順当に気配は上昇しており、前走よりはいい状態で出られそうだ。1週前追いは馬体細化を嫌気してか芝コースで流す程度と軽めの内容にとどまっており、まだピークのデキではなさそうだが元値が元値だけに4歳3強に割って入る可能性は十分。
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