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【天皇賞・春】キズナ 3戦3勝の京都で連勝だ 

5月4日、京都競馬場では天皇賞・春(GI、芝3200m)が行われる。前年の菊花賞馬の参戦こそないものの、例年以上の豪華メンバーが集結。見応えのある一戦になりそうだ。

今期復帰戦の大阪杯は脚質的に内回りコースが不安されたかエピファネイアに1番人気を譲ったが、実際のレースではそんな下馬評を意に介せず、道中最後方から差し切り勝ち。現役最強クラスの力量を見せつけたのがキズナだ。3戦3勝の京都コース替わりは当然問題なく半姉にファレノプシス、近親にビワハヤヒデ、ナリタブライアン兄弟がいる血統背景から未知のこの距離もこなせるだろう。主戦武豊騎手が宣言しているように、今春国内無敗でロンシャンへ飛べるか。この中間、さっそく4月20日に時計を出せているように久々を使われた反動はなさそう。23日の1週前追い切りは武豊騎手が跨って栗東ウッドでの調整となったが、素軽い脚捌きからラスト1Fは11秒8と軽快に伸びた。きわめて高いレベルで安定している。

昨年の天皇賞・春では単勝オッズ1.3倍の断然人気に推されたゴールドシップだったが、後方からのまくり不発でまさかの5着に終わった。昨秋も不振に陥ったが、有馬記念で3着。明けて迎えた前走阪神大賞典では昨年以上の着差で圧勝し、改めて力に衰えがないところを見せている。圧倒的な力量に見合わぬ凡走は調子の波があるにせよ、それ以上に機嫌、気分の部分がウェイトを占めている印象。不動の主戦だった内田騎手からムーア騎手、そして岩田騎手へとスイッチを繰り返したように、新鮮な鞍上で刺激を与え続けるのがひとつの方策と陣営は考えているようだ。今回はジャガーメイルで2010年にこのレースを制した、豪州の名手ウィリアムズに手綱を託すことが決定している。前走時に坂路自己ベストをマークするなどある程度仕上がっていたが、この中間はウッド6Fで75秒台と実戦さながらの猛時計を叩き出しており、更に状態を上げてきたか。デキに関しては文句なし。

1年半ぶりの復帰戦だった金鯱賞で3着に入り、2走前の有馬記念で2着、そして前走日経賞Vで完全復活を遂げたウインバリアシオン。日本ダービー、菊花賞、そして有馬記念と大レースでことごとく後塵を拝し続けてきた宿命のライバル不在となったいま、悲願のGI獲りなるか。1週前の併せ馬調教は折り合い重視で終いだけ伸ばされる内容だったが、ラストに促されただけで抜群の瞬発力を発揮し、先行2頭を抜き差っている。目下絶好の状態だろう。なお岩田騎手の騎乗停止によって空白となった鞍上はA.シュタルケ騎手が務める予定だ。

昨年このレースを制したフェノーメノは、脚部不安があり昨年後半を棒に振った。9カ月ぶりの休養明けだった前走日経賞ではさすがに久々がこたえたか5着。それでもスッと流れに乗れていたあたりは地力の証明と言えただろう。中間は好内容の攻めを消化しており、上積みは顕著。稽古に跨った蛯名騎手は「昨年の迫力まではまだ…」と慎重な姿勢だが、前走時からの変わり身を見込んでいいだろう。

前走の京都記念、鞍上横山典騎手の好エスコートによって重賞2勝目を挙げたデスペラード。ひと息入っているが中間は厩舎に置かれ調整されており、緩んだ雰囲気はない。2週前、1週前と栗東ポリトラックコースで攻められたが、鋭い切れ味を見せており、好調そのものといった雰囲気にある。

勝ち馬エピファネイアにこそ0秒8差と水を開けられはしたが、菊花賞での2着は胸を張っていいサトノノブレス。年明け初戦の日経新春杯で古馬相手に重賞初制覇を飾り、いよいよこれから本格化してきそう。前走4着が案外だったが、スタートで後手を踏んだのが響いたもので、力負けではないはず。1週前追い切りではラストにビシッと攻められ、オープン馬オーシャンブルーに対し追走先着。ここでしっかり負荷をかけられたことでグンと良化を果たしそうだ。

【関連リンク】
ウインバリアシオン「距離、コースともに不安はない」(東京スポーツ)

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