おしらせ
【皐月賞】トゥザワールドら有力馬最終追い
4月20日に中山競馬場で開催される皐月賞(GI、芝2000m)に出走を予定している各馬の最終追い切りが、美浦・栗東両トレセンで行われた。
弥生賞を勝利したトゥザワールドは、栗東ウッドで3頭併せの最終追い切りを敢行した。古馬1000万下、古馬500万下の2頭を最後方から追走。直線で半ばで最内に潜っての併走状態から、鞍上が軽く促すと機敏な反応を見せそれぞれに1馬身ほどの差をつけて先着を果たしている。余力十分、脚色圧倒でラスト1Fは12秒フラットと申し分ない切れ味を披露できており、文句なしの仕上がりぶりだ。
スプリングSを勝ったロサギガンティアは17日に美浦ウッドで柴田善騎手を背に併せ馬を敢行。後方から追走を開始し、まったく力みを見せずに加速すると余力たっぷりのまま同入に持ち込んでいる。前走時にある程度仕上がっており、この中間は馬なり調教オンリーだったが馬体、気合い面ともに絶好で極めて高いレベルで安定と判断していいだろう。
共同通信杯など重賞2勝のイスラボニータは蛯名騎手が手綱を取り、美浦ウッドで最終追い切りを行った。僚馬を5馬身ほど先にやって追撃を開始すると、序盤は折り合い重視でゆったり進み、直線では楽な加速からあっさり相手をパス。相手も粘ったがそれを問題にせず、そのまま1馬身先着してゴール板を駆け抜けている。馬なりでラスト1Fは11秒9と切れに切れており、久々をまったく感じさせないデキにある。コーナリングも軽快そのもので、手前のチェンジもスムーズ。右回りへの不安は感じられない。
きさらぎ賞勝ち馬のトーセンスターダムは栗東ウッドで武豊騎手が跨っての3頭併せを行った。最後方から最内に進路をとっていったん前に出ると、併走状態になるまで待つ実戦想定の内容。追い比べではまず外バーディバーディが脱落、中の3歳500万下サトノフラクタルは懸命に粘ったがこれを斬って落とし、トーセンが1馬身の先着フィニッシュを果たしている。これで3週続けてのハード追いを消化。力を出せるデキに仕上がっている。
弥生賞で僅差の2着だったワンアンドオンリーは栗東坂路で準オープン馬を追走。相手も良く走り、その分脚色こそ見劣ったが0秒4の差を詰めて同入に持ち込み、4F50秒8-1F12秒9(一杯)の猛時計をマークしている。1週前にも4F51秒1を叩き出しており、これで2週続けての坂路自己ベスト更新と充実一途だ。前走を叩かれての上積みはかなり大きそう。
朝日杯FSを勝ち、スプリングSでは2着だったアジアエクスプレスは美浦ウッドで準オープン馬を追走する併せ馬。鞍上戸崎騎手との折り合いはピッタリで、ゴーサインを送られるとスッと反応してキャッチアップし同入に持ち込んでいる。追えばいくらでも突き放せそうな雰囲気にあり、気配は確実に上昇。折り合い面にも進境あり、距離延長も対応できそうだ。
弥生賞3着のアデイインザライフは美浦坂路で単走。グッと重心の沈んだリズミカルなフォームから4F53秒3-1F12秒2(強め)と、助手騎乗かつ時計を要する馬場状態だったことを考えれば上々の数字をマークしている。中間の併せ馬でも絶好の動きを見せており、上積みを見込んいい。
スプリングSで3着だったクラリティシチーは 内田騎手を背に美浦ウッドで3歳500万下馬を3馬身ほど追走。直線でなんなく抜き差って1馬身の先着を果たしている。レース間隔詰まっており、大幅な上積みこそ強調しづらいがしっかりと併せ馬を消化できており、いい意味での平行線だろう。
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