おしらせ
【京王杯SC】コパノリチャード 前走に収穫あり
5月17日、東京競馬場では京王杯SC(GII、芝1400m)が行われる。1着馬には優先出走権も与えられる、安田記念(6/8、GI、芝1600m)へ向けての重要なステップレースのひとつだ。
前走の高松宮記念でGI初制覇を成し遂げたコパノリチャードが参戦。スプリントGI覇者ではあるが、重賞2つを含む都合3勝を挙げている1400mのほうが走りやすいはず。東京の長い直線が脚質的にどうかだが、前走で控える競馬を見せたのは収穫で、斤量58キロを苦にしなければ好走は必至だろう。短期放牧明けで、中間の動きにはいささか重さを感じるが1週前追いでビシッと追われており、これで変わってきそうな雰囲気だ。
昨年のマイルCS覇者トーセンラーはここをステップに安田記念でのマイルGI秋春連覇を見据える。マイルCS制覇はマイル戦線に絶対的強者不在かつ、トーセンラー自身が無類の京都巧者だったという側面が強く、今回キャリア初となる1400m戦そして過去4戦して【0.0.0.4】の左回りコースへの出走はかなりチャレンジングだが、これを克服するようなら安田記念へも堂々の主役として乗り込めるだろう。58キロは5着だった宝塚記念一度経験済みで、これは問題なさそう。3カ月ぶりだが、中間は内容の濃いスパーリングを消化しておりほぼ万全の態勢に仕上がりつつある。力を出せるデキで出走できるだろう。
クラレントはこのコースで重賞3勝を挙げており、こちらは無類の東京巧者と呼んで差し支えないだろう。前走東京新聞杯ではあとひと押しを欠いて3着に終わったが、大雪による順延がありいわゆる“カラ輸送”を挟むハンデがあったもの。それでも3着するのだから、依然コース相性は抜群と考えていいだろう。放牧を挟んで、帰厩後の動きは正直いまひとつだがもともと稽古でそんなに目立たないタイプ。しっかり負荷をかけられているあたり、体調面の不安はなさそうだ。
昨年NHKマイルCで2着があるインパルスヒーローの巻き返しには警戒が必要だろう。昨秋は振るわなかったが、立て直されて臨んだ前走ダービー興CTで0秒2差6着。それも出遅れがありながらメンバー最速の上がり脚を繰り出してのものだけに、復活の兆しは十分に見えた内容だった。本来左回りが得意な馬だし、久々を叩いて馬体はかなり引き締まって動きも実にスムーズ。気合いも乗ってきており、良かった頃の雰囲気に戻りつつある。
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インパルスヒーロー復活気配(日刊スポーツ)