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【平安S】ナムラビクター 素質馬が軌道に乗った

5月24日、京都競馬場では平安S(GIII、ダ1900m)が行われる。昨年よりそれまでの1月からこの時期の開催に移動しており、昨年の覇者ニホンピロアワ?ズのようにこのレースをステップとして、6月の大井・帝王賞(JpnI、ダ2000m)へ進む馬が出てきそうだ。

前走のアンタレスSでナムラビクターは重賞を初制覇。3歳夏のレパードSでは勝ったホッコータルマエにクビ差まで迫った素質馬が、約10カ月の長期休養をはさんでようやく軌道に乗ってきたようだ。その前走は着順こそ僅差だったが、GI馬ニホンピロアワーズら下した相手はかなり骨っぽかった。斤量が1キロ増えるここで結果を残すようなら、ダートGI戦の常連となってくる可能性まで。中間は緩めず乗り込まれており、栗東ウッドで長めから攻められて上々の伸びを見せている。高いレベルで好調を維持していると見ていいだろう。

2走前のマーチSで重賞初制覇を果たしたのがソロルだ。ここ4走では<重馬場で勝利→良馬場で大敗>を繰り返しており、馬場が締まったほうが走りやすそうではあるが、5走前などは良馬場でもナムラビクターに鋭く迫った走りを見せている。京都ダートでも過去2戦して【1.0.0.1】。要はアテにしずらいタイプだが、今回改めてコンビを組む予定の松山騎手が積極的に運ぶならば、侮れない存在になってきそう。1週前調教には松山騎手が跨り、終いにビッシリ追うハード調教を消化。太かった体もこれで絞れてくるはず。休みなく走っているが、しっかり負荷をかけることができているように一連の好調はキープできている。

中央、地方と逃げて渋太さを発揮してきたトウショウフリークだが、前走アンタレスSでは行く気を見せず1コーナーを4番手で通過。こうなると逃げ馬としては万事休すかと思われたが、直線では好位からはスムーズに伸びて勝ち馬ナムラビクターにタイム差なしの2着に迫って見せた。今回のメンバー構成的には主導権を握る公算が高いが、仮になにか別の馬にハナを叩かれたとしても好位差しというセカンドプランを繰り出せそうなのは強み。休みなく走っており、年齢的にも気配面の大きな上積みは強調しづらいが、本数はしっかり消化しておりこの馬なりに順調だろう。

ジェベルムーサの前々走、フェアウェルSは3カ月ぶり、かつオープンへの昇級初戦、ハンデもある程度見込まれて55キロと楽ではない条件が並んでいたが、やすやすとクリア。2着ワイルドフラッパーに3馬身差をつける快勝を収めている。前走マーチSも休み明けでゲートの反応がいまひとつながら、中盤からまくり気味に進出して1キロ軽い勝ち馬ソロルに半馬身差まで迫る2着に入っている。今回、ナムラビクター、ソロルより1キロ軽い56キロで出られるのは有利。初の関西遠征がどうかだが、上位進出は十分に考えていいだろう。1週前追いでは美浦ウッドで好時計でマークしているように、中間は順調で3カ月ぶりの前走を使われた効果はてきめん。太めが解消し、引き締まった馬体も好印象だ。

牝馬限定の交流重賞とは言え、ここまで大圧勝の2連勝で来ているワイルドフラッパーの勢いは軽視できない。中央でダメ、というタイプではなく4走前のフェアウェルSで2着、5走前の準オープンでは5馬身差圧勝を収めており、牡馬と互角にやれそうな雰囲気は十分。中間の攻めでは3頭併せで最先着を果たすなど、気配も抜群だ。叩き3戦目を前に、絶好の状態にありそう。

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