おしらせ
【今週の重賞】[ファルコンS]トウシンマカオの重賞初制覇なるか
■3月19日、中京競馬場で第36回・ファルコンS(GIII、芝1400m)が行なわれる。かつて中日スポーツ賞4歳Sの名称で行なわれていたが、2001年より現名称に。また距離や施行時期も何度か変更され、2012年より現在の開催条件に落ち着いた。NHKマイルCの前哨戦という位置づけながら、これまで本番との関連度は低かった。ただし一昨年は本レース2着のラウダシオンが優勝、昨年も同2着のグレナディアガーズが3着と、2年連続で好走を果たしている点は注意したい。
今年、高い支持を集めそうなのが、トウシンマカオ(牡3、美浦・高柳瑞)だ。デビュー2戦目の京王杯2歳Sで2着好走。1F長いと思われた朝日杯FSでも6着に健闘し、年明けのクロッカスSは1番人気に応えて快勝した。左回りの1400mはベストの舞台。前進気勢が強くスピードがありながら、それなりに速い上がりも出せるので安定度は高い。半兄にはここまで中央7勝を挙げているベステンダンクがいて成長力もありそう。実績はメンバー中トップでもあり、ここは好勝負が期待できる。
プルパレイ(牡3、栗東・須貝)も有力候補の一頭。2戦目の新潟未勝利・芝1600mをコースレコードで勝ち上がると、返す刀でアスター賞も撃破。しかしデイリー杯2歳S4着→朝日杯FS8着と重賞では着順を下げ、底が割れたかと思われた。ところがクロッカスSではこれまでの先行策から脚を溜める競馬にチャレンジ。結果、上がり32秒5という鋭い切れ味を発揮し2着に。前出のトウシンマカオにはコンマ2秒及ばなかったものの、上がりはコンマ6秒も上回った。本番でペースが上がって末脚勝負になれば、逆転の目は十分ありうる。
巻き返しを狙うのはオタルエバー(牡3、栗東・中竹)も同じ。デビューから4戦連続ハナを奪い、新馬を4馬身差圧勝、ハイレベル新潟2歳Sでは3着、秋明菊賞を楽勝と、崩れることなく好走を重ねる。だが逃げられなかった朝日杯FSでは12着に大敗してしまった。現状、ハナに行けると渋太いが、行けないと脆い。しかも決してテンは速くなく、ここはほかに速い馬が多い。逃げられるかどうかが好走の鍵を握りそうだ。
ウマ娘で話題の藤田晋オーナー所有の外国産馬・デュガ(牡3、栗東・森)も目が離せない。いきなりOPのフェニックス賞でデビューし3着。続く重賞・小倉2歳Sでも4着に善戦し、1戦おいた未勝利を4馬身差で快勝。1F延長もなんのその、東京芝1400mの1勝クラスも連勝した。クロッカスSは感冒で取り消したが、中間は速い時計を出していて体調には問題なさそうだ。デビュー後2戦OPで健闘できたように、ポテンシャルが高いのは間違いない。あとは本馬も逃げでしか勝っていないので、同型の出方とペースには注文がつくだろう。
ほかにも、1F長いジュニアCでも2着に走ったダリア賞勝ち馬ベルウッドブラボー(牡3、美浦・和田雄)、未勝利→ひいらぎ賞と連勝中のティーガーデン(牡3、美浦・萩原)、同距離の東京1勝クラスを勝ち上がったサトノアラジン産駒のレディバランタイン(牝3、美浦・加藤征)、黒松賞を逃げ切ったイスラボニータ産駒のニシノレバンテ(牡3、美浦・栗田)など、気になる惑星が多数参戦。例年に比べて小粒なメンバーなので、展開ひとつで望外の大穴が飛び出すかもしれない。
(Text:Hattori)
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