おしらせ
【今週の重賞】[高松宮記念]レシステンシア、サリオス、メイケイエールなど素質馬多数のGIがついに開幕
■3月27日、中京競馬場で第52回・高松宮記念(GI、芝1200m)が行われる。
レシステンシア(牝5、栗東・松下)は、初のスプリント挑戦となった昨年の高松宮記念でタイム差なしの2着に入り、秋のスプリンターズSも2着。その後12月の香港スプリントでも2着とスプリントGI制覇まであと一歩に迫っている。実績で言えば今年のメンバーなら抜けた存在。海外遠征からの直行ローテがどうかだが、これまで様々な競馬場やレース間隔で安定して力を出してきただけに、そこまで割り引く必要はないだろう。実際、1週前追い切りでは単走で坂路50秒1-11秒7(一杯)と上々の内容で意欲的にメニューを消化しており、体調面に問題はなさそうだ。待ちに待ったスプリントGI制覇に期待できる。
サリオス(牡5、美浦・堀)も香港遠征後の国内復帰戦。ここでスプリントGIへ照準を合わせてきた。3歳時は皐月賞、ダービーともにコントレイルの2着し、その後マイル路線へ本腰を入れるも、結果が出ずに伸び悩んでいた。しかし前走・香港マイルでは逃げの競馬で、当時19戦18勝、重賞8連勝中だったゴールデンシックスティを相手にコンマ3秒差の3着に粘り込み、復調の兆しを見せている。1週前追い切りでは、ウッドの3頭併せで一杯に追われ、5F64秒1-1F11秒0で先着し、鋭い差し脚を披露。もとから前駆のまさった雄大な馬体を有しておりスプリントには向きそうで、新たな活路を見出せるか注目の一戦となる。
メイケイエール(牝4、栗東・武英)は、前走シルクロードSで重賞4勝目。勢いに乗りGI制覇を目指す。3歳春までには重賞3勝を挙げる一方、激しすぎる気性が問題だったが、2走前のスプリンターズSでは入念な調整と池添騎手のエスコートで4着に善戦。若干行きたがる面を見せたが、これまでのレースぶりから一変を遂げた。前走のシルクロードSでは包まれるリスクのある内枠に入り、途中でビアンフェに被されるなど苦手としてきた展開だったが、我慢が効いて好位で脚を溜めることができた。直線を向いてからはこれまでの鬱憤を晴らすかのように差し切って勝利。収穫の大きいレースとなった。再度のGI舞台で更に成長した姿を見せてくれるだろう。
グレナディアガーズ(牡4、栗東・中内田)は、これまで1400-1600mを主戦場とし2走前にはマイルCSに参戦するも、同世代のシュネルマイスター、ダノンザキッドが好走する中、13着に大敗。2歳時には朝日杯FSに勝利していたが、やはり距離が少し長い印象だった。そこから1F短縮となる前走・阪神Cは出遅れて中団からの競馬に。4角でもまだ位置を上げず脚を温存し直線を迎えてから大外に持ち出されて加速すると、内にいた各馬を飲み込んで完勝した。やはりスピードを生かすには短い方が合いそう。初の1200m戦がGIとなるが素質は十分。今後さらなるGIタイトルを掴むためにもメドの立つ走りに期待したい。
ダイアトニック(牡7、栗東・安田隆)は、20年の高松宮記念でタイム差なしの悔しい3着。クリノガウディーが内へ切り込んで被害を受ける形になってしまったのが不運だった。そしてその年の秋に骨折し、長期休養を余儀なくされる。復帰戦だった昨年のキーンランドCこそ大敗だったが、今年初戦の京都金杯で勝ち馬にコンマ1秒差の4着に善戦し前走・阪急杯では復活の重賞Vを飾るなど復調気配著しい。このローテーションは20年高松宮記念時と同じで、内容に関しては今年の方が充実していると言えよう。悲願のGIタイトルに向けて態勢は整った。
ほか、シルクロードS3着、オーシャンS2着と勢いに乗るナランフレグ(牡6、美浦・宗像)、荻野極騎手とのベストコンビで重賞2連勝を狙うジャンダルム(牡7、栗東・池江)、20年このレースで1位入線と得意の中京舞台で結果を残したいクリノガウディー(牡6、栗東・藤沢則)などが参戦予定。絶対王者不在のスプリント界を制すのはどの馬になるのか。今年初の芝GIは好メンバーが揃い、例年以上に盛り上がりそうだ。
(Text:Funaki)
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