【地方競馬】明日16日、高知競馬場でダートグレード競走・黒船賞　1400m巧者ラプタスが重賞5勝目を目指す

3月16日、高知競馬場でダートグレード競走・黒船賞が開催される。高知競馬場で行われる唯一のダートグレード競走に今年は12頭が出走する。1着賞金は2600万円。枠順、発走時刻は以下の通り。なお、9番ピンシャンは疾病のため出走取消。

■高知4R・黒船賞（JpnIII、ダ1400m）　16時45分発走

1枠1番　ダノングッド　　　（牡10、高知・別府真） 多田羅誠

2枠2番　メイショウオオゼキ（セ12、愛知・今津博） 妹尾浩

3枠3番　イグナイター　　　（牡4、兵庫・新子雅）　田中学

4枠4番　トーラスジェミニ　（牡6、美浦・小桧山）　西川敏

5枠5番　サクセスエナジー　（牡8、栗東・北出）　　吉原寛
5枠6番　ラプタス　　　　　（セ6、栗東・松永昌）　幸

6枠7番　サンライズナイト　（牡7、高知・松木啓）　林謙
6枠8番　グレートコマンダー（牝8、愛知・今津博）　井上瑛

7枠9番　ピンシャン　　　　-出走取消-
7枠10番 ナラ　　　　　　　（牝6、笠松・伊藤勝）　濱尚

8枠11番 ヘリオス　　　　　（セ6、栗東・寺島）　　武豊
8枠12番 モズヘラクレス　　（牡6、高知・田中譲）　山崎雅

ラプタス（セ6、栗東・松永昌）は1400mのダートグレード競走で4勝を挙げている実績馬。陣営も同馬の特徴をよく把握しており、昨年はかきつばた記念→サマーチャンピオン→オーバルスプリント→兵庫ゴールドトロフィーと地方のダ1400m重賞に絞ってレースを使ってきた。同じくダ1400mのここは狙いの鞍。2020年の優勝馬でもありベストの距離で恥ずかしい走りは出来ない。

ヘリオス（セ6、栗東・寺島）は前走の根岸Sで2着と好走。勝ったテイエムサウスダンがその後フェブラリーSで2着連対を果たしており、根岸Sのレースレベルについては一定の評価を与えたいところだ。初めてとなる地方の砂への対応がポイントになりそうだが、このメンバーでも十分やれるだけの実力は備えている。“レジェンド”武豊騎手は2005年マイネルセレクト以来の黒船賞制覇を狙う。

トーラスジェミニ（牡6、美浦・小桧山）はキャリア35戦目にして初のダートに挑戦。昨年7月に七夕賞を制して以降は苦しいレースが続いており、ここで目先を変えてきた格好だ。血統表を見ると近親に平安SやマーチSなどを制したマンボツイストの名前があるように、ダート適性を秘めていても不思議ではない血統背景の持ち主。地元高知の重鎮・西川敏騎手は悩める6歳馬をどう導くか。

サクセスエナジー（牡8、栗東・北出）は2019年黒船賞の覇者。昨年の黒船賞では5着と敗れてしまったが、最内枠からの発走で砂の深い箇所を走らされたのが響いたか。昨年10月のダートグレード競走・東京盃を制しているようにまだまだ力の衰えは見られない。道中でうまく外に持ち出すことができれば人気馬をまとめて負かすシーンがあっても。

地方勢の筆頭は兵庫のイグナイター（牡4、兵庫・新子雅）。園田転厩後は安定した成績を残しており、楠賞ではリュウノシンゲン、ワールドリングといった同世代の南関東上位勢を返り討ちに。続くダートグレード競走・兵庫ゴールドトロフィーでもテイエムサウスダン、ラプタスに続く3着と好走。テイエムサウスダンは58キロ、ラプタスは59キロに対しイグナイターは52キロというハンデ差を利したことは否定しないが、3歳の時点でJRAの古馬と互角に走れた事実は評価に値する。

地元高知のダノングッド（牡10、高知・別府真）は10歳馬ながらまだまだ元気。安田記念を制したダノンキングリーの半兄にあたる良血馬は近5走で4勝3着1回と、ここにきて更に調子を上げている感がある。相手は強いが地元代表の意地を見せたい。

（Text:Inoue）

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