【いちょうS】瞬発力抜群ネオルミエールに反動なし　

10月11日、東京競馬場では2歳馬によって争われる新設重賞・いちょうS（重賞、芝1600m）が行われる。これまでオープン特別ながらジャリスコライト、ダノンカモン、フラムドグロワール、そしてイスラボニータと数多くの名馬が出世の足がかりにしてきたレース。重賞に格上げされたことにより、更に登竜門としての重要度が増してきそうだ。

新潟マイル戦だったネオルミエールのデビュー戦は、前半4ハロンが52秒9、後半4ハロンが45秒9と極端な後傾ラップ。直線では当然、馬群一団からの“究極の瞬発力勝負”となったが満を持して追い出されたネオルミエールは、豪快な末脚を繰り出して勝利を収めた。それも抜け出してからフワッとするなど若さを見せながらのもので、時計は平凡ながら大物感はたっぷり。中2週だが、この中間は稽古をきっちりこなしており、初戦快勝の反動は心配なさそうだ。

伯父にタイキシャトルを持つ良血馬サトノフラムのデビュー戦は、際どい2着争いを尻目にラストに流す余裕を見せながらの快勝。着差は2馬身だったが、まともならどれだけ突き放したのかと思わせる内容で、こちらも大物感にあふれる。中間は稽古駆けするルミナスウイング（1000万下）を弄ぶ抜群の動きを披露しており、上積みは大きく見込んでいいだろう。

休養明けだった前走、デビュー3戦目で未勝利を脱したクラリティスカイ。それも初戦を落とし、必勝の構えできていた素質馬トーセンビクトリーに2馬身つけての完勝と抜群の内容。追われてながくいい脚を使えるあたりはいかにも東京向きで早めに抜け出せる立ち回りの良さも光るだけに、重賞でもさっそく好勝負できそうだ。

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