おしらせ
【今週の重賞】[大阪杯]年度代表馬エフフォーリアに新星ジャックドールが挑む
4月3日、阪神競馬場で第66回大阪杯(GI、芝2000m)が開催される。春の芝中距離ナンバーワンを決める戦いに今年は18頭がエントリーしている。
昨年の年度代表馬にしてGI3勝の実績を誇るエフフォーリア(牡4、美浦・鹿戸)が今年の初戦に臨む。これまで7戦し敗れたのは日本ダービーの2着のみ。勝ったシャフリヤールとはわずかハナ差とほぼ完璧な戦績を残している。昨秋は菊花賞ではなくあえて古馬に挑戦する道を選ぶと、天皇賞・秋で三冠馬コントレイル、マイルの女帝グランアレグリアを相手に圧巻の強さを披露。続いて挑んだ有馬記念でもディープボンド、クロノジェネシスといった古馬一線級を返り討ちにするとともに、同世代のステラヴェローチェやタイトルホルダーにも危なげなく先着。その盤石の競馬ぶりはまさしく王者の走りと呼ぶにふさわしいものだった。今回は有馬記念以来の実戦にはなるものの、中間はきっちり稽古を積めており仕上がりに問題はなし。絶対王者が4つ目のGIタイトルを目指す。
そのエフフォーリアに挑戦状を叩きつけるのが5連勝中の上がり馬ジャックドール(牡4、栗東・藤岡)だ。昨春のプリンシパルSで5着に敗れダービーへの出走が絶望的になると、陣営は夏場を充電期間にあてることを決意。この判断が大正解で、9月にターフに戻ってきたジャックドールはプラス16キロと大幅なバルクアップを遂げた。そしてそこから前走・金鯱賞まで怒涛の5連勝を飾り、あっという間に重賞タイトルを手中に。ハイペースで逃げて後続に脚を使わせるレースぶりは強さとともに凄みを感じさせるものだ。同い年の王者が相手でも関係なし。ここも自らのレースに徹するのみ。
昨年のこのレースでコントレイル、グランアレグリアを下したレイパパレ(牝5、栗東・高野)も連覇を目指して参戦する。一生懸命走り過ぎるタイプでスローな流れだと折り合いに苦労するところもあるが、ジャックドールが刻むであろう速い流れはこの馬にも向いたものになる。2戦2勝の得意コースで復活勝利なるか。
ヒシイグアス(牡6、美浦・堀)は昨年上半期に中山金杯、中山記念と中山コースで重賞2勝。長期休養明けの天皇賞・秋では不利な8枠からの発走ながら5着と善戦すると、年末の香港Cでは初めての海外遠征にもかかわらず女傑ラヴズオンリーユーとアタマ差の2着と好走した。ハーツクライの産駒らしくゆっくりと着実に力をつけている印象。ここで待望のGI勝利を掴みたい。
キングオブコージ(牡6、栗東・安田翔)は4連勝で一昨年の目黒記念を制し更なる飛躍が期待されていたのだが好事魔多し。同年秋の京都大賞典後に骨折が判明し、そこから長い休養を余儀なくされた。昨秋にターフに復帰し、オールカマー9着→中日新聞杯5着と少しずつ実戦勘を取り戻しながら迎えた6歳初戦の前走AJCC。ついに往時の鋭い末脚が蘇り見事な差し切り勝ちを収めた。復活した実力馬が重賞制覇の勢いに乗ってGIタイトルを狙う。
そのほかにも昨年のエリザベス女王杯を制したアカイイト(牝5、栗東・中竹)、京都大賞典で復活勝利を挙げた2016年のダービー馬マカヒキ(牡9、栗東・友道)、芝中距離で3着を外したことがない上がり馬アリーヴォ(牡4、栗東・杉山晴)など豪華メンバーが集結する今年の大阪杯。
王者か、新星か、それとも刺客が現れるのか。4月の仁川決戦は今後の古馬中距離戦線の行方を占うレースになりそうだ。
(Text:Hiraishi)
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