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【ドバイワールドCデー展望】(ドバイシーマクラシック)日本からダービー馬シャフリヤールなど豪華5頭が参戦!/(ドバイターフ)日本馬得意の舞台でシュネルマイスターらが頂点を目指す

日本時間3月26日の夜、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイのメイダン競馬場でドバイワールドCデーが開催される。今年は8つのレースに総勢22頭の日本馬が挑戦することとなった。そのうち、ドバイワールドC、ドバイシーマクラシック、ドバイターフ、ドバイゴールデンシャヒーンの4レースにおいてJRAによる海外馬券発売が実施される。

この記事では海外馬券発売が実施される4レースのうち、芝のドバイシーマクラシック、ドバイターフに出走を予定している有力馬についてご紹介する。

ドバイシーマクラシック(GI、芝2410m)/発走時刻:3月27日午前0時55分(日本時間)

2014年ジェンティルドンナ以来の勝利を目指し、JRAから5頭が参戦。なかでも注目は、昨年の日本ダービー馬シャフリヤール(牡4、栗東・藤原)だろう。初の海外遠征ではあるが、前走のジャパンC3着後、有馬記念を使わずここを目標にじっくり調整できており、勝ち負けの可能性は十分だ。ダービー以来の白星を中東ドバイの地で掴めるか。鞍上はC.デムーロ騎手。

オーソリティ(牡5、美浦・木村)は、2月26日にサウジアラビアで行われた芝2100mのGIIIネオムターフCを快勝。初の海外遠征であったが肉体面、精神面双方の充実を結果で示した。芝2500mのアルゼンチン共和国杯を連覇し、ジャパンCでもコントレイルの2着と好走したように長距離を得意とするタイプ。距離延長となる今回のほうが当馬にとっては好材料と言えるだろう。C.ルメール騎手が引き続き騎乗できる点も心強い。

ステラヴェローチェ(牡4、栗東・須貝)は、去年有馬記念やクラシック三冠レースに出走し、その全てで入着するなど安定感抜群な成績を残している。日本ダービーではシャフリヤールの3着に敗れているが、日本より馬力を要する馬場のドバイでは、父の凱旋門賞馬バゴの血が活きる可能性があり、逆転も十分期待できそうだ。有馬記念からコンビを組んでいるM.デムーロ騎手が継続騎乗する。

グローリーヴェイズ(牡7、美浦・尾関)は、前走香港ヴァーズでは道中最後方から一気に末脚を爆発させると、先に抜け出していた英国馬・パイルドライヴァーをあっさりと差し切ってみせた。ドバイへの遠征は初めてになるが、海外遠征では3戦して2勝、2着1回と連を外していないように精神力が強く、遠征の心配は不要だろう。

昨年のオークス馬・ユーバーレーベン(牝4、美浦・手塚)も初めての海外競馬に挑戦する。そのオークスでは昨年3月に急逝したマイネル軍団の総帥・故岡田繁幸氏に捧げるクラシック競走制覇を達成。その後は脚部不安の影響もあってか、秋華賞、ジャパンC、京都記念と苦戦が続いているが、調教の動きを見る限りここにきて調子を上げているようだ。オーストラリアの名手・D.レーン騎手を鞍上に迎え、どのようなレースを見せてくれるか注目したい。

ほか、前走BCターフ(米GI)で鋭い差し脚を披露し優勝したユビアー(セ4、UAE・C.アップルビー)、前走ウィンターダービーでGI2勝の実力馬ロードノースを下したアレンカー(牡4、英・W.ハガス)、前哨戦のGIIドバイシティーオブゴールドを制したフクム(牡5、英・O.バローズ)らも上位争いに加わってきそうだ。

ドバイターフ(GI、芝1800m)/発走時刻:3月27日午前0時20分(日本時間)

名牝アーモンドアイが海外デビュー戦を華々しく勝利で飾った2019年の衝撃が鮮明に残っているが、日本馬が過去に5勝(2014年以前は「ドバイデューティフリー」の名称)、コロナ禍で中止となった2020年を除いた近5年は3勝2着3回と連続で連対しており、昨年もGI未勝利馬だったヴァンドギャルドが2着に好走。芝中距離における日本馬のレベルの高さを示す得意舞台となっている。

そんな得意舞台に今年も日本から3頭がエントリー。まずは昨年の同レース2着馬ヴァンドギャルド(牡6、栗東・藤原)だ。

昨年は勝ち馬との追い比べに屈したが、馬群の内めから抜け出す脚は見ごたえがあった。ドバイ遠征後は日本で1戦し(毎日王冠8着)、その後はBCマイル、香港マイルと果敢に挑戦するも12着、6着と着順を上げられずにいる。しかし、前走の香港マイルでは差し有利の展開のなかで先行し、交わされても競馬をやめようとせず最後まで粘っていたあたりにみなぎる闘争心を感じられた。

出国前の追い切りでは昨年のダービー馬シャフリヤールとのスパーリングを敢行し、余力残しでラスト1F12秒2をマークするなど衰えを感じさせない内容だった。末脚に磨きがかかった印象もあるだけに今年も激走に期待が持てそうだ。

さらに今年はGI馬シュネルマイスター(牡4、美浦・手塚)もスタンバイ。今回と同距離の毎日王冠では1分44秒8の好タイムで勝利しているように、歴代の勝ち馬と比べても遜色のないポテンシャルを持っている。

前走のマイルCS以来、中16週と間隔が空いたが、中間の調教ではグローリーヴェイズ、ユーバーレーベンらGI馬との豪華な併せ馬を敢行したのは厩舎からの期待の表れだろう。

海外ブックメーカーでも昨年の覇者ロードノースを抑える1番人気に支持する声が多く、今回最も注目を浴びる1頭としてプレッシャーを受けそうだが、自在に立ち回れる競馬センスも持ち合わせているだけに不安点は杞憂に終わるだろう。

もう1頭は今回のレース展開を左右する存在となりそうなパンサラッサ(牡5、栗東・矢作)だ。近走はハイペースでの逃げで他馬を翻弄し、福島記念、中山記念と2つの重賞タイトルを獲得している。

個性派として名を馳せている馬だが、福島記念で記録した前半3F33秒6というスプリント並みの超ハイペースの逃げの手を打てれば、海外の有力馬をも翻弄できる可能性を秘めている。

昨年海外GIで4勝を挙げた矢作厩舎は、先日サウジアラビアで行われたGIIIレッドシーターフハンデキャップをステイフーリッシュで制するなど今年も世界に名を轟かせている。勢いのある「厩舎力」を追い風に一角崩しを狙う。

そして日本馬にとって最大のライバルとして立ちはだかるのがディフェンディングチャンピオンのロードノース(セ6、英・J.ゴスデン)。昨年の当レースを制した後、同年6月の英GIプリンスオブウェールズSに登録するも馬場状態を考慮して直前で回避。

約1年ぶりの復帰戦となった前走の英GIIIウィンターダービーでは2馬身半差の2着に敗れてしまったものの、脚元を考慮しながらの臨戦過程だったのかクッション性の高いオールウェザーコースでのレースを選択したあたりに、連覇へ向けた陣営の「本気度」が伺える。

地元勢からはアルファリーク(セ5、UAE・M.アル・メイリ)が参戦。同条件で行われた前走のジェベルハッタでは2019年ドバイターフで3着の実績を持つ古豪ロードグリッターズらを抑えて勝利している。爆発力に欠けるものの、馬群を割ってくる精神力を持ち合わせているだけに侮れない存在だ。

ほかにも、前述の古豪ロードグリッターズ(セ9、英・D.オメーラ)や、昨年10月の英GI・サンチャリオットSを制した英国マイル女王サフロンビーチ(牝4、英・J.チャプルハイアム)も参戦するが、なかでも注目なのが今年1月に米G1ペガサスワールドCターフを連覇したカーネルリアム(牡5、米・T.プレッチャー)だ。前走は約8カ月ぶりの実戦だったのにも関わらず、好位から直線半ばで抜け出して2着馬に1馬身差をつける強い内容だった。初のメイダンコースとなるが、適性次第で突き抜ける可能性もあるだけに警戒が必要だろう。

(Text:Nakai/Nishidate)

☆ドバイワールドC、ドバイゴールデンシャヒーンの展望はこちら↓
【ドバイワールドCデー展望】(ドバイワールドC)チュウワウィザード、昨年2着の雪辱なるか/(ドバイゴールデンシャヒーン)レッドルゼルとチェーンオブラブが世界の快速馬に挑む(UMAJINニュース 2022/03/24)

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