【デイリー杯2歳S】ナヴィオン　前走で進境示した

11月8日、京都競馬場では2歳馬の重賞・デイリー杯2歳S（GII、芝1600m）が行われる。

ナヴィオンは直線長い新潟が舞台とは言え、絶望的とも言える4角14番手から差し切ったデビュー戦が圧巻だった。2戦目の新潟2歳Sはさすがに殿からではジリジリ伸びての6着が精一杯だったが、続く前走ききょうSでは中団から鋭い切れ味を発揮し最後は流す余裕さえ見せて快勝を収めている。スッと流れに乗れた前走のレースぶりは進境著しく、坂路1番時計を叩き出すなど中間の調整も至って順調。改めての重賞挑戦だが、勝ち負けの可能性十分。

新馬戦、続く中京2歳Sとスローな展開のなかピタリと折り合い2連勝を飾ったのがケツァルテナンゴだ。3カ月半ぶりになるがウッド、坂路を併用し乗り込みは入念そのもの。今回もある程度落ち着いた流れになりそうなだけに、久々を苦にしなければ上位争いは必至。

新馬戦を逃げて勝ったアルマワイオリだが、デビュー3戦目だった前走もみじSは中団後方からの競馬に。上がり最速こそ1列後ろだったワキノヒビキ（京王杯2歳Sで2番人気7着）に譲ったが、抜群の瞬発力で抜け出しワキノに1馬身半差をつけ完勝を収めてみせた。出遅れながらこのパフォーマンスで、まだ伸びシロはありそうだし距離も延びたほうが良さそうだ。

1勝馬ではやはり3冠馬の全弟アッシュゴールドに注目。デビュー戦は出遅れ、馬場の悪いインを通らされたこともあり流れ込んでの6着が精一杯だったが、じっくり立て直されて臨んだ前走で、追われて味のある一変した姿を披露してみせた。中2週がどうかだが、反動はなくいい状態は維持できているよう。相手強化のここが試金石になる。

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