おしらせ
【ジャパンC】凱旋門賞での経験を糧にできるか ハープスター
11月30日、東京競馬場ではジャパンC(GI、芝2400m)が行われる。
ハープスターは状態いまひとつが伝えられた札幌記念で、早めに動く競馬からゴールドシップ以下を封じて快勝。斤量差はあったにせよ、それまでの末脚一辺倒から幅が拡がる競馬ができたのは収穫だし、初経験の北海道でしっかり走れた対応力も見事。それゆえ前走の凱旋門賞では大きな期待を寄せられたが、外から追い込む競馬で6着に流れ込むのが精一杯だった。それでも日本馬では最先着。海外での経験を糧にした、いっそうスケールアップした走りをこの大舞台で見せつけたいところだ。昨年デニムアンドルビーがハナ差の2着に入ったように、3歳牝馬の斤量53キロはいかにも有利。ヌーヴォレコルトにクビ差及ばなかったものの、上がり3F33秒6と素晴らしい末脚を繰り出した東京芝2400mという舞台も申し分ない。海外帰りで調整には苦心しているようだが、ウッドでビシビシやられているあたり疲れはなさそう。力は出せるデキにあり、まず勝ち負けだろう。凱旋門賞での騎乗ぶりに、一部からは批判も浴びた川田騎手が引き続き鞍上。結果を残したい。
一昨年、昨年とこのレースを連覇したジェンティルドンナ。過去あまたの名馬が成し遂げられなかった偉業を達成した女傑に衰えの色はなく、自身にしかその資格がない3連覇へと挑む。前走の天皇賞・秋では、スピルバーグの大外強襲に屈したが2番枠スタートが災いし内目でゴチャついたのが最大の敗因。同じような位置にいたイスラボニータはありあまる勝負根性でねじ伏せており、敗れはしたが改めて総合力の高さを見せつけたレースとなった。休み明けを叩かれ、型どおり上昇を果たしており調整は順調そのもの。鞍上は昨年この馬を連覇に導き、今年3月のシーマクラシックでは神業級の手綱捌きを見せてまたしても勝利をもたらした“豪腕”ライアン・ムーア騎手だ。
昨年の天皇賞・秋でジェンティルドンナ以下をブッ千切る覚醒の走りを見せたジャスタウェイ。今年前半は中山記念を皮切りに初の海外遠征だったドバイDF、極悪馬場の安田記念と過酷条件続きだったGIで連勝を収めた。しかし、凱旋門賞では後方からインを突くも8着どまり。それでも最後に脚は使っており、2400mという距離に阻まれた感じはなく久々と環境の変化がやはりキツかったよう。帰厩してからは良化に手間取っている印象で、1週前追い切りに跨った福永騎手がはっきり不満を口にするほど。最終追い切りでどこまで変わってこれるかだが、それでも走り慣れた東京コースでのレースならばまず恥ずかしい競馬にはならないはず。
フェノーメノは今春の天皇賞・春を制して同レース連覇。昨年秋の天皇賞では2着があり距離の融通は利くタイプのはずだったが、前走の天皇賞では直線まったく伸びずの14着に終わっている。距離適性の軸足が長距離仕様に移っていることも考えられるが、それ以上にかつてないほどのイレ込みがあり精神面がブレーキをかけたようだ。ひと叩きされ、いわゆる“ガスが抜けた”ようで中間は軽快な動きを見せている。前走を例外とすれば青葉賞勝ち、日本ダービー2着、天皇賞・秋2着、出負けと接触があった昨年のジャパンCで5着とコース相性は抜群。逆襲は十分に考えたい。なお当初手綱を握る予定だったC.ルメール騎手は24日の落馬事故で骨折したため、岩田騎手と久々のコンビを組んで出走となることがオーナーサイドから発表されている。
デニムアンドルビーは昨年の2着馬。今期はやや成績に陰りを見せ、宝塚記念での5着が最高着順だ。しかし慣れない海外遠征と、帰国後の調整不順など情状酌量の余地は十分。中間は3頭併せで絶好の動きを示しており、休み明けを使われ陣営の思惑通りか、それ以上の上昇を果たしたよう。エリザベス女王杯にも登録があったが、そちらはラキシスらに託し(結果1着、3着、5着)、デニムには最も得意条件のジャパンCを狙わせる名門・角居厩舎の“チームオーダー”が奏功するかに注目だ。
今年の日本ダービー馬ワンアンドオンリーは前走菊花賞で1番人気に推されたが、1秒2差の9着と思わぬ大敗を喫してしまった。15番枠からのスタートでなし崩し的に脚を使わされてしまったのが大きいが、いわゆる“京都の高速馬場があわないタイプ”なのでもあろう。世代の頂点に立った舞台で、底力勝負に持ち込めれば大逆襲も。
今回参戦する海外馬は3頭。なかでも最有力視されそうなのは芝2400mのGIを2勝しているドイツのアイヴァンホウだろう。3走前のバーデン大賞で圧倒的な人気を背負っていたシーザムーンを撃破し、一気にその名を世界に轟かせた存在だ。凱旋門賞は18着に終わったが前走のバイエルン大賞を快勝、2つ目のGIタイトルを手にしている。時計勝負では分が悪そうだが、馬場悪化などで底力が問われるレースとなれば浮上は考えておきたい。まったくの余談になるが、アイヴァンホウが勝ったバイエルン大賞を19年前(1995年)、受胎した状態で勝利するという偉業(?)を為したのがウインドインハーヘア。言うまでもないが、後に母としてディープインパクトらを世に出すことになる馬だ。
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