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【今週の重賞】[皐月賞]キラーアビリティ、ドウデュース、イクイノックス…近年稀に見る充実の顔ぶれ!

■4月17日、中山競馬場で第82回・皐月賞(GI、芝2000m)が行なわれる。牡馬クラシックの第1関門。5着以内の馬には日本ダービーへの優先出走権が付与される。近3年の勝ち馬は一昨年の三冠馬コントレイルをはじめ、すべてのちに古馬GIで連対を果たしたように、ただ“速い”だけの馬では勝てないGIになっている。

キラーアビリティ(牡3、栗東・斉藤崇)はホープフルSから直行でクラシック初戦に臨む。デビュー2戦目の小倉未勝利で7馬身差のレコード圧勝を収め、一躍注目を集めるが、続く萩Sは鞍上の仕掛けどころが悪く2着惜敗。するとホープフルSでは横山武騎手と新コンビを結成し、若き名手の手綱に導かれGI戴冠を果たした。前走は掛かることなく先行することができ、折り合い難を克服。勝ち時計2分0秒6はGI昇格後もっとも速いタイムだった。皐月賞と同じコースを好時計で勝っている点は大きな強み。また一昨年、3年前とホープフルS勝ち馬がぶっつけローテで優勝しており、臨戦過程もトレンドに適っている。

2歳チャンピオン・ドウデュース(牡3、栗東・友道)も黙ってはいない。小倉の新馬勝ち後、アイビーSも勝利。続く朝日杯FSは初のマイル戦ながら速い流れに戸惑うことなくリズムよく進み、直線では外を回して力強く差し切り。無傷の3連勝が評価されてJRA賞最優秀2歳牡馬にも輝いた。年明け初戦の弥生賞は2着に敗れ連勝はストップしたが、道中不利があったうえスロー先行した勝ち馬をクビ差捕らえ切れなかったもので、あまり気にする必要はない。それどころか初の2000mをこなせたうえに、8キロ増と余裕のある造りでの出走。朝日杯FSも前走から10キロ絞っての勝利だっただけに、前哨戦としてはむしろ上出来の内容だったのでは。武豊騎手を熱烈応援するキーファーズの馬で陣営のモチベーションは高い。ただひとつ、ハーツクライ産駒は皐月賞と相性が悪く、素質馬が何頭も挑戦しながらいまだ一度も勝ったことがないのは最大のウィークポイントだ。

異例のローテーションで挑むのがイクイノックス(牡3、美浦・木村)である。夏の新潟新馬戦では2番人気の評価も不当であったかのような、6馬身差のブッチ切り勝ち。しかも突き放されたにもかかわらず、同レースからは次走で馬券になった馬が実に5頭。3着馬サークルオブライフはその後3連勝で阪神JFも制してしまった。続く東京スポーツ杯2歳Sも“半信半疑”とも言うべき単勝オッズ2.6倍の1番人気だったが、2馬身半差で快勝。前走の先行策から一転、後方待機から上がり32秒9の鋭さでまとめて差し切ったその走りは“大物誕生”の予感を漂わせた。2戦ともに微妙な人気であったのは、まだ評価が定まっていない新種牡馬キタサンブラック産駒ゆえ。だが母シャトーブランシュは重賞勝ち馬、半兄のヴァイスメテオ?ルも昨年のラジオNIKKEI賞を制しているように母系は筋が通っている。底がまったく割れておらず、2歳GI馬相手でも楽勝して不思議ではない。ただし体質が強くないため前走後レースを使えず、ぶっつけローテになったのは陣営も不本意だろう。前年11月以来の実戦で皐月賞を制した例は皆無であり、これでもし勝ったらそれこそ前代未聞だ。

彗星のごとく有力候補に躍り出たのがダノンベルーガ(牡3、美浦・堀)だ。セレクトセールで1億7千万円で高額落札された良血馬。東京のデビュー戦では上がり33秒1の豪脚で圧倒的1番人気に応える。続く共同通信杯も並みいる重賞好走馬たちを最速の末脚で差し切って重賞初制覇を果たした。昨年も同レースを上がり1位で優勝したエフフォーリアが本番を制しており臨戦過程は申し分ない。2着は札幌2歳S勝ち馬ジオグリフ、3着は次走スプリングS優勝のビーアストニッシドと負かした相手は骨っぽく、2戦2勝のキャリアを考慮すれば、さらなる上昇も見込めそう。また、共同通信杯は雨降る稍重馬場だったので道悪は歓迎だろう。ネックはドウデュース同様に、皐月賞と縁がないハーツクライ産駒であることだ。

そのほかにも、先に名前の出たジオグリフ(牡3、美浦・木村)とビーアストニッシド(牡3、栗東・飯田雄)、中山芝では3戦3勝の弥生賞勝ち馬・アスクビクターモア(牡3、美浦・田村)、“珍名だけじゃない!”京成杯1着のオニャンコポン(牡3、美浦・小島)、初芝の若葉Sを3馬身差で逃げ切った3戦3勝のデシエルト(牡3、栗東・安田隆)、ホープフルS2着のジャスティンパレス(牡3、栗東・杉山晴)、きさらぎ賞1着のマテンロウレオ(牡3、栗東・昆)、京都2歳S優勝のジャスティンロック(牡3、栗東・吉岡)と、争覇圏内に入れそうな馬は十指に余る。近年稀に見る充実したメンバーが揃い、レベルの高い戦いを味わえるに違いない。

(Text:Hattori)

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