おしらせ
【今週の重賞】[アンタレスS]砂の帝王オメガパフュームが始動
■4月17日、阪神競馬場で第27回・アンタレスS(GIII、ダ1800m)が行われる。
オメガパフューム(牡7、栗東・安田翔)は、昨年暮れに東京大賞典4連覇という偉業を成し遂げ、引退を撤回して現役続行。今年の始動戦となり、注目が集まる。昨年の帝王賞では5着に敗れ衰えもささやかれたが、JBCクラシックでは豪快にマクって2着し、衰えを払拭。勢いは止まることなく自身の庭である大井2000mが舞台の東京大賞典を前人未到の4連覇と、いまだダート界のトップに君臨していると言っても過言ではない。中央重賞は20年の平安S以来で約2年ぶり。次に向けての叩きだとしても、平安S時も勝利を収めており、GIIIのメンバーのなか、1頭だけ抜けた存在で崩れることは考えにくい。ここは楽勝を期待したい。
オーヴェルニュ(牡6、栗東・西村)は、前走東海Sで3つ目のタイトルを狙うも半馬身及ばずの2着。タイトに流れて追い込んできたスワーヴアラミスに差されてしまった。それでも、先行集団の一角で進めた同馬にとって楽なペースではなかったことを鑑みれば、好内容のレースだ。先行力と渋太さに安定感があるものの、同馬の阪神ダ1800mは【2.0.0.4】で、連対は1勝クラス勝ちとベテルギウスSでの勝利のみ。昨年はみやこSしか阪神を使っておらず、結果も12着。中京、京都、小倉で安定した走りをしているように急坂が苦手な感はある。カギは舞台替わりか。
ケイアイパープル(牡6、栗東・村山)は、昨年の同レースで14着に惨敗。その前にハ行のため半年以上の長期休養があり、調子が上がってきていなかった。そこから徐々に立て直し、昨年夏の阿蘇Sに勝利。続くラジオ日本賞では追い込み決着の中、唯一2番手から押し切っての勝利と本格化が漂う勝ちっぷりだった。年が明けても名古屋グランプリ2着、佐賀記念1着、名古屋大賞典2着と充実一途。相手は揃ったが、昨年に比べて遥かにパワーアップした今なら好勝負となるだろう。
グロリアムンディ(牡4、栗東・大久保)は、前走名古屋城Sを勝利し、1勝クラスから4連勝中の勢いがある4歳馬。3歳春はすみれS2着、若駒S3着など素質の高さをすでに伺わせていたが、クラシック戦線には乗れず、足踏み状態が続いていた。しかし昨年12月にダートへ舵を切ると、初戦でいきなり勝利。そこから無傷の4連勝を飾り、高い素質が再び輝き始めた。センスが良く控えて差す競馬も経験しており、先手を主張できなくても競馬ができる点は大きい。年長馬は好メンバーが揃ったが、挑戦者として申し分ない成績を引っ提げており、重賞でどこまで通用するか注目となる。
バーデンヴァイラー(牡4、栗東・斉藤崇)は、総武Sを勝利し、2勝クラスから3連勝中。こちらも勢いのある4歳馬だ。前走で逃げ切り勝ちを収めているように先行力があり、末脚も切れるタイプ。重賞で厳しい流れを強いられそうで、あまり揉まれる経験をしていないため、今回も先手を主張してくるだろう。経験の浅さは否めないものの、2走前の摩耶Sでは後にオープン入りした馬が2頭、そのうちの1頭は先週卯月Sを快勝したウィリアムバローズとレベルは高く、力があるのは確か。古豪が集結する重賞で力を発揮できるか、こちらも今回が試金石となるだろう。
ほかにも、チャンピオンズS3着の実績があるアナザートゥルース(セ8、美浦・高木)、前走マーチS3着のヒストリーメイカー(牡8、栗東・新谷)、同じくマーチSではダート2戦目となり5着に善戦したカデナ(牡8、栗東・中竹)など衰えを見せない8歳馬もずらり。今年のアンタレスSはオメガパフュームを相手に各世代が勝負を仕掛ける、かなり見どころのある一戦だ。
(Text:Funaki)
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