おしらせ
【今週の重賞】[桜花賞]チューリップ賞を制したナミュールが桜の女王へ挑む
■4月10日、阪神競馬場で第82回桜花賞(GI、芝1600m)が開催される。伝統の牝馬クラシック競走に今年は22頭がエントリーしている。
ナミュール(牝3、栗東・高野)は新馬→赤松賞と2連勝で臨んだ2歳GI・阪神JFで1番人気に支持されたものの結果は4着。出遅れに加え、直線で馬場コンディションの悪いインを通らざるを得なかったのが痛かった。それでもメンバー最速となる上がり3F33秒6の末脚には見どころがあった。休養を挟んで立て直した前走のチューリップ賞では最後の直線で馬群に包まれるシーンがあったものの、外に進路を見つけると一気に弾け圧巻の差し切り勝ち。スケールの大きさを見せつける勝利だった。桜の舞台で阪神JFのリベンジなるか。父ハービンジャーにとっても産駒初のクラシック競走制覇がかかる。
そのナミュールを阪神JFで下したのがサークルオブライフ(牝3、美浦・国枝)だ。阪神JFでは4角10番手から直線で大外に進路を取ると目の覚めるような豪脚を披露。前を走る馬たちをまとめて飲み込み、3連勝でGIタイトルを手に入れた。前走のチューリップ賞ではナミュールの前に3着と敗れてしまったが、これまでの後方待機策から一転し好位4番手からレースが出来たのは収穫だったはず。脚質の幅を広げることに成功した感もあり、この先につながるレース内容だった。2歳女王が虎視眈々と桜のタイトルを狙う。
スケール感という点ではプレサージュリフト(牝3、美浦・木村)も負けていない。昨年10月、東京芝マイルでの新馬戦で上がり3F33秒3という切れ味を見せ、勝利を収めた同馬。次位のそれが34秒7だっただけに、新馬レベルだと能力で突出していた感がある。その後、暮れの2歳GIには目もくれず、しっかり休養をとって臨んだ前走クイーンC。粘り込みを図るフェアリーS2着馬スターズオンアースをゴール前でキッチリ交わして難なく重賞制覇をしてみせた。初の関西圏、初の右回りと条件は決して楽ではないが、この2戦で見せた末脚は本物。3連勝でのGI戴冠を目指す。
サブライムアンセム(牝3、栗東・藤原)はフィリーズRの勝ち馬。未勝利を突破するのに6戦、しかも勝ち上がったレースは1位入線馬の降着によるものとなかなか勝ち切れないシーンが目についた同馬だったが、フィリーズRは後方から直線だけで他馬の面倒を見る力強い勝ちっぷりだった。コディーノ(重賞2勝&朝日杯FS2着、皐月賞3着)やチェッキーノ(フローラS勝ち、オークス2着)のめいにあたる良血馬。クラシックで輝きを見せる牝系の後押しを受けて本番でも好走がありそうだ。
ウォーターナビレラ(牝3、栗東・武幸)はファンタジーSの勝ち馬で阪神JFの3着馬。積極的な競馬が持ち味の同馬だが、前走チューリップ賞ではいつもより1列後ろでの競馬に。その影響からかラストは思ったほど伸び切れず5着と敗れてしまった。しかしながらいかにも“トライアル”といったレース内容であり敗戦を悲観する必要はなさそうだ。有力馬に末脚自慢が多いため、前を走れるこの馬にはアドバンテージがありそう。前走の敗戦を糧に実績馬が巻き返しを目論む。
この他にもフェアリーSを制したライラック(牝3、美浦・相沢)、小倉2歳Sを制しその後の重賞でも堅実に駆けているナムラクレア(牝3、栗東・長谷川)、昨年のソダシ&サトノレイナスと同じく2歳GIからの直行を選んだ阪神JF2着馬ラブリイユアアイズ(牝3、美浦・黒岩)、フェアリーS2着、クイーンC2着と重賞であと一歩の競馬が続いているスターズオンアース(牝3、美浦・高柳瑞)など、まさしく“百花繚乱”な顔ぶれが揃った今年の桜花賞。桜の女王に輝くのはいったいどの乙女になるだろうか。
(Text:Hiraishi)
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