おしらせ
【今週の重賞】[ニュージーランドT]マテンロウオリオンの重賞連覇に期待
■4月9日、中山競馬場で第40回・ニュージーランドT(GII、芝1600m)が行なわれる。かつては東京で施行されていたが、2000年より中山芝1600mへ移行。NHKマイルCのトライアル競走で3着馬までに優先出走権が与えられる。レースレイティングの低下によりGIII降格の警告を受けており、今年も基準値に満たないと降格が審査されることになる。
唯一の重賞勝ち馬で1番人気確実なのがマテンロウオリオン(牡3、栗東・昆)だ。デビュー戦で2着惜敗すると、未勝利のまま中1週で万両賞に格上挑戦。前半は最後方を進むも、直線に入ると大外から全馬まとめてゴボウ抜き。レース上がりを1秒3も上回る33秒4の末脚を発揮して初勝利を飾った。続くシンザン記念では一転して先行策を選択。行きたがるのを馬群の中でなだめながら、直線に入るとラチ沿いを早めに抜け出して重賞初制覇を果たした。抜けた実績を誇るうえ、脚質にも幅が出て死角は少ない。初の関東遠征をこなせば、まず勝ち負けだろう。
毛並みのよさではリューベック(牡3、栗東・須貝)が最上位。秋華賞と英国ナッソーSという国内外のGIを制した名牝ディアドラの全弟で、オーナーは金子真人HDとプロフィールは豪華である。函館新馬戦を快勝後、札幌2歳Sでは6着。4カ月半の休みを挟んだ若駒Sは制するも、続く弥生賞では6着敗退と、重賞の壁に跳ね返され続けている。折り合いに難があってハナに立つ競馬しかできず、ここまでのレースぶりに見どころはない。距離短縮は歓迎だが、中山の芝も荒れて差し馬場になってきており、逃げ一辺倒の現状では苦戦を強いられそうだ。
巻き返しを期すのはティーガーデン(牡3、美浦・萩原)。昨年のNHKマイルC2着馬で、先日サウジで1351ターフスプリントを制したソングラインの半弟という素質馬だ。未勝利→ひいらぎ賞と連勝し、ファルコンSでは3番人気に支持されるも8着に敗戦。ただし不利な16番枠、4角では他馬にぶつけられるアクシデントと、敗因は明確。それでも最後は脚を伸ばしており、この一戦では見限れない。特別戦を勝ったゲンのいい舞台に戻って、決め手を活かせれば。
牝馬ながらサーマルウインド(牝3、美浦・奥村武)は面白そうな存在だ。曾祖母がウインドインハーヘアなので、あのディープインパクトの近親。父はこのサーマルウインドを含め、ここまで産駒42頭が勝ち上がるという活躍ぶりの新種牡馬ドレフォン。未勝利優勝後の菜の花賞は4着に敗れるも、次戦同じ中山芝マイルの1勝クラスを突破。稍重にもかかわらずタイムを0秒9も縮め、大きな前進を見せた。500キロをゆうに超す大きな馬体はいかにもマイル向き。2戦2勝と相性のいい岩田康騎手の続戦も好材料だ。
ほかに、中京2歳S、マーガレットSとOP連勝中のジャングロ(牡3、栗東・森)、こちらは未勝利、フローラルウォーク賞とマイル連勝中のエンペザー(牡3、栗東・田中克)、中山芝1600mはジュニアC4着、1勝クラスは1着と、コース相性がよさそうなアバンチュリエ(牡3、美浦・大竹)、決め手はいいものを持っているデルマグレムリン(牡3、栗東・五十嵐)なども参戦予定。今年は“一強多弱”の構図で、マテンロウオリオンの相手探しになるかもしれない。
(Text:Hattori)
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