おしらせ
【今週の重賞】[阪神牝馬S]秋華賞馬アカイトリノムスメがヴィクトリアマイルに向けて始動
■4月9日、阪神競馬場で第65回・阪神牝馬S(GII、芝1600m)が行われる。
一時期は阪神芝1400mで施行されていたが、2016年から再び阪神芝1600mで施行されるようになったヴィクトリアマイルのステップ競走。2016年以降、阪神牝馬S組がヴィクトリアマイルで毎年1頭以上好走しており、本番を占う上でも見逃せないレースと言えるだろう。
アカイトリノムスメ(牝4、美浦・国枝)は、昨年桜花賞4着、オークス2着、秋華賞勝ちと牝馬三冠路線で活躍。その後のエリザベス女王杯で初めて古馬と対決して7着に終わるも、掲示板を占めたのは中団後方から外を通った馬たち。先行集団の一角から内を進んだアカイトリノムスメにとっては苦しい展開だっただけに、この結果でそこまで割り引く必要はないだろう。桜花賞以来のマイル戦となるが、牝馬三冠の母アパパネが古馬となって勝利したのはヴィクトリアマイルだけ。アカイトリノムスメも本質的な適性はマイラー寄りという可能性は十分だ。ここで好結果を残し、主役として5月15日のヴィクトリアマイルへ向かいたい。親仔制覇へリーチとなるか。
アンドヴァラナウト(牝4、栗東・池添学)は、3歳春は無理せず成長優先で条件戦に専念。満を持して初の重賞挑戦だったローズSを快勝を収めると、秋華賞では春のクラシックで活躍してきた馬相手に3着と好走した。夏に使われた臨戦過程を思うと決して楽なローテではなかったはずで、十分に評価できる結果だろう。しかし1番人気に推された今年初戦の愛知杯では、よもやの11着に惨敗。陣営は状態に太鼓判を押しており、馬体重プラス16キロでも太め感はなく、レースでもこれまでのように好位につけて競馬ができていた。鞍上が首をかしげる不可解な敗戦だったが、それまで使われつつ軌道に乗っていたことを考えると、ひと息入れたことで力みがあったか。今回も中10週となるのがどうかだが、うまく立て直しができていれば、能力的には好走してもなんら不思議はない。
デゼル(牝5、栗東・友道)は昨年の勝ち馬。それ以降はヴィクトリアマイル、府中牝馬S、エリザベス女王杯と全て掲示板すら載れずに不調気味だった。しかし、仕切り直して挑んだ今年初戦の愛知杯では本来の末脚を発揮して勝ち馬とタイム差なしの3着に好走し、復調をアピール。また、同馬が昨年勝利しているように2016年以降、ディープインパクト産駒が5勝。相性のいいレースで再度の好走は十分あるだろう。
マジックキャッスル(牝5、美浦・国枝)は、重賞で1勝2着5回3着1回、昨年のヴィクトリアマイルで3着と実績面はメンバーの中でも上位の存在。しかし昨年秋の府中牝馬Sで15着に大敗し、年明けの愛知杯で9着と、最近は不振傾向にある。レースでは、道中の進みが悪くなったり、自慢の末脚も披露せずに止めてしまったりと、精神面に課題がありそう。ただ、トップステーブルの国枝厩舎が手がけるだけに軽視はしにくい。きっかけひとつで好勝負があっていい。
ほか、チャレンジCと京都記念で4着が続き、牝馬限定なら前進が期待できそうなジェラルディーナ(牝4、栗東・斉藤崇)、3勝クラスの身ながらエントリーしてきたテーオーラフィット(牝4、栗東・上村)などが出走予定。古馬となったアカイトリノムスメが本番に向けてどのような走りを見せてくれるか注目したい。
(Text:Funaki)
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