【阪神C】ミッキーアイル　来年に繋がる快走劇を

12月27日、阪神競馬場では阪神C（GII、芝1400m）が行われる。

3歳マイル王が前哨戦のスワンSを逃げ切って快勝。当然のようにマイルCSでは1番人気に推されたミッキーアイルだったが、暴走気味に進んだ逃げ馬ホウライアキコを追いかけてしまったのが祟り直線で失速、13着と期待を裏切ってしまった。経験の乏しさ故の敗北。前走を糧とし、来年に繋がる快走劇で巻き返したいところだ。GI後だが栗東坂路で4F52秒フラットをマークできておりデキに不安はないし、距離短縮も歓迎。あとは同型との兼ね合いだけだろう。

今回と同じ阪神1400mの阪急杯を快勝後、続くGI高松宮記念も制したのがコパノリチャードだ。この秋はぶっつけで挑んだスプリンターズSで12着、続くJBCスプリントで最下位16着と振るわないがスプリンターズSは発馬で躓いたのが響いたし、JBCスプリントはそもそも初めてのダートがまったくあわなかった。この馬もベストの舞台で巻き返しを目論む。調整は順調で、1週前は武豊騎手を背に坂路で好タイム。デキ落ちはなく、高いレベルで好調を維持できている。

カオスモスの前走オーロCは準オープンからの昇級初戦。しかし3歳時にアーリントンCで2着、今年4月のダービー卿CTで2着があり、いわゆる“昇級は形だけ”で、さっそく2着と好走を果たしている。本来は12月7日のタンザナイトSが目標だったが、感冒で目標をこちらにスライド。別定GIIで相手は一気に強くなるが、使われている順調さと阪神芝で【2.1.0.0】という相性の良さなら好勝負は可能だろう。攻めではキビキビした姿を見せており感冒の影響はほとんどなさそうだ。

2011年、2012年とこのレースを連覇。それを含めて【3.2.2.3】と阪神芝1400mの鬼と言って差し支えないのがサンカルロだ。あと少しで9歳を迎える古豪だが、前走スプリンターズSではメンバー最速の上がり脚を繰り出し勝ち馬には0秒3差。衰えの色はない。3カ月ぶりになるが、大久保洋流の坂路3本乗りで入念に調整されており気配は絶好だ。

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