ヴィクトリアM連覇のヴィルシーナが中央登録抹消　繁殖入り

2013、2014年のヴィクトリアMを連覇するなど、重賞戦線で再三好成績を挙げていたヴィルシーナ（牝6、栗東・友道）が、2014年12月28日（日）付けで競走馬登録を抹消したことがJRAより発表された。

ヴィルシーナは2歳の8月に札幌でデビュー勝ちを収め、3走目のエリカ賞（500万下）での勝利を足掛かりにクイーンCへ出走、ここも勝って3勝目を挙げた。牝馬3冠レースでは、全てジェンティルドンナに次ぐ2着という歯がゆい結果に終わっているが、4歳で出走したヴィクトリアMでは1番人気に推され、見事期待に応えて初のGIタイトルを手にした。以降1年ほどは、掲示板へ載ることすら難しくなってしまい、ピークは過ぎたかに思われた。しかし、5歳で挑んだヴィクトリアMでは、昨年の覇者にも関わらず11番人気という過小評価を受けながらも、これを大きく覆す力強い走りを魅せて見事1着、同レース初の連覇を達成し復活を果たしている。次走の宝塚記念では、前走の勝ちをフロック視されてか8番人気の評価だったが、ここでもゴールドシップ、カレンミロティックに次ぐ3着に粘った。以降はエリザベス女王杯（11着）、有馬記念（14着）に出走し中央登録抹消の運びとなっている。“大魔神”佐々木主浩氏の所有馬としても注目を集めた同馬は、北海道勇払郡安平町のノーザンファームで繁殖馬となる予定とのこと。

▽【ヴィルシーナ】　馬名意味：頂上（ロシア語）
父ディープインパクト
母ハルーワスウィート
母父Machiavellian
※叔父にマーティンボロ （中日新聞杯、新潟記念勝ちなど）、フレールジャック（ラジオNIKKEI賞勝ちなど）
通算21戦5勝

《重賞勝鞍》
2012年 クイーンC（GIII）
2013年 ヴィクトリアM（GI）
2014年 ヴィクトリアM（GI）

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