【今週の重賞】[マイラーズC]転厩初戦のカラテが重賞2勝目を狙う

■4月24日、阪神競馬場で第53回マイラーズC（GII、芝1600m）が開催される。1着馬には安田記念への優先出走権が与えられる。

カラテ（牡6、栗東・辻野）は所属していた高橋祥泰厩舎の解散に伴い栗東・辻野厩舎へ転厩。今回は移籍初戦となる。重賞勝ち鞍は昨年の東京新聞杯のみだが、今年はニューイヤーS1着→東京新聞杯3着→中山記念2着とマイルを中心に安定した成績を残してきた。初めての阪神コースへの対応がカギになりそうだが急坂は中山で問題なくこなしており心配する必要はなさそうだ。新天地で久々の重賞タイトルを掴みたい。

ホウオウアマゾン（牡4、栗東・矢作）は昨年のマイルCSでグランアレグリアやシュネルマイスターなどを相手に5着と健闘、続く阪神Cでも2着と好走し地力をアピールした。一方で好走が期待された前走の東京新聞杯では12着と崩れてしまったが、これは久々となる関東遠征に戸惑った可能性も。地元の阪神で巻き返しを期す。

前回王者ケイデンスコール（牡6、栗東・安田隆）が連覇を狙ってここに参戦。そのマイラーズC以降は大きな着順が続いているが、安田記念、マイルCSなどマイル路線の王道を歩んだがゆえ。さすがに相手のレベルが高く、大敗にも情状酌量の余地はありそうだ。バランスオブゲームやフェイムゲームなど息の長い活躍を見せる馬が多いファミリーの出身。老け込むにはまだ早いはずだ。

エアロロノア（牡5、栗東・笹田）は前走の六甲Sを勝利してここへ臨む。昨年のマイラーズCでも1番人気に支持されたが結果は一歩及ばず5着。【4.1.1.2】と阪神コースとは好相性。コース相性を武器に昨年のリベンジなるか。

ソウルラッシュ（牡4、栗東・池江）は芝のマイルに路線転向して破竹の3連勝。条件戦をノンストップで駆け上がり重賞初挑戦となった。まさに距離短縮がハマった印象。3連勝はいずれも余裕のある内容でまだまだ底を見せていない。勢いに乗って重賞制覇を目論む。

そのほか前走の洛陽Sで豪快な差し切り勝ちを演じたエアファンディタ（牡5、栗東・池添学）、初のマイル戦に挑戦する重賞ウィナー・ヴィクティファルス（牡4、栗東・池添学）、長期休養明け2戦目となるGI3着馬レッドベルオーブ（牡4、栗東・藤原）など、どこからでも入れそうな印象を受ける今年のマイラーズC。春のマイル王決定戦・安田記念を前にそれぞれの思惑が交錯するレースになりそうだ。

（Text:Hiraishi）

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