おしらせ
【スプリングS】GI馬ダノンプラチナは圧巻の攻めを消化
3月22日、中山競馬場で3着う馬までに優先出走権が与えられる皐月賞トライアル、スプリングS(GII、芝1800m)が行われる。
昨年から阪神競馬場での開催に移行した2歳王者決定戦、朝日杯FS。これを後方でじっくり構え、圧倒的な瞬発力で制したのが関東馬ダノンプラチナだった。その後休養に入り、帰厩後は春の始動戦をここに見据え狂いのない調整が進んでいる。2週前追いは稽古駆けするオープン馬・インパルスヒーローを2秒追いかけ、楽々併入を果たす圧巻の攻め。1週前となった今回は不動の主戦・蛯名騎手が手綱を取ってふたたびインパルスヒーローが相手だったが、直線は軽く仕掛けた程度で一杯に追われる相手を子供扱いにした。気配そのものは抜群で、脚力も確実なパワーアップを果たしたよう。今週は体をほぐす程度でいいくらいに思える。初の中山コースと距離延長がどうかだが、懸念を杞憂に変える走りに期待できそう。
リアルスティールは、1戦1勝の身で挑んだ共同通信杯を快勝するという離れ業をやってのけた。ハナを奪ってもおかしくないぐらいの出脚から、スッと好位で折り合いゴール前では関東の期待馬ドゥラメンテをねじ伏せての勝利。能力、競馬センスともにズバ抜けたものがあるところを強烈にアピールし、クラシック本番での活躍を大いに予感させる内容だったと言っていい。この馬も初の中山臨戦となるが、センスの塊だけにそつなくこなしてくれるだろう。1週前追いでは黒船賞出走を控えて本番モードの大先輩タイセイレジェンドをウッドで弄んだ。状態も万全だ。だたし……ダノンプラチナにも言えることだが過去ディープインパクト産駒はスプリングSでの勝ち星がなく、2012年に1番人気に推されたディープブリランテの2着が最高(勝ち馬はアグネスタキオン産駒グランデッツァ)で3着はなし。「中山芝1800mの重賞」に網を拡げてみても、勝ったのは2011年7月のラジオNIKKEI賞勝ちフレールジャックのみで、2着は前述ディープブリランテだけ、3着が今年の中山記念ステファノスと2014年フラワーCキャトルフィーユ、そして2012年中山記念リアルインパクトの3例。ちなみに2011年は震災の影響で3月の中山開催が中断、夏の福島の代替として中山で開催されるまで3カ月間ありラジオNIKKEI賞当時、芝の状態は絶好に戻っており季節柄生育状況も良かった。本来の時期の「中山芝千八重賞」を、ディープ産駒は鬼門としているのは明らかだ。ダノンプラチナ、リアルスティールがこのジンクスを打ち破るのか、それとも伏兵の激走を許すのか、注目したい。
このレース「第3の馬」はハービンジャー産駒、京成杯勝ちのベルーフだ。ハービンジャーは今年の3歳世代がファーストクロップで、まだサンプルが少ない分適性は云々できないが、ベルーフ自身が荒れ気味の馬場だった京成杯を勝っており中山千八が特に鬼門という感はない。そのベルーフに話を戻すと、前走京成杯は大外17番枠スタートから出もいまひとつ。3コーナー過ぎでゴチャつくなど決してスムーズな競馬ではなかったが、直線一気の末脚で他馬をまとめて面倒を見るという、大物感たっぷりの内容。器では上記2頭に決してヒケをとらない。ここまで4戦3勝、唯一土をつけられた相手が“怪物娘”ルージュバックなのはむしろ勲章として捉えてもいいだろう。ひと息入って、稽古ではまだ動きに鈍さがあり仕上がりは途上か。1週前追いで川田騎手が跨りハードな併せ馬を消化したことで、どこまで変わってこれるかだろう。
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