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【フラワーC】ノットフォーマル 久々を感じさせない仕上がり

3月21日、中山競馬場では3歳牝馬の重賞フラワーC(GIII、芝1800m)が行われる。

ノットフォーマルは前走11番人気ながら重賞フェアリーSを制覇。中山マイルを2枠4番スタートから先行押し切りで制したものだが、決して楽に逃げられたわけではなく、ラストでもうひと伸びしたことも含め一概にフロック視するのは禁物だ。距離延長、そして開催が進んで荒れてきた馬場と、この馬にとって前走より競馬がしやすい状況が整っており再度の勝ち負けは十分に可能。ここ2週のトラック調教では追走先着を連発し、2カ月半ぶりを思わせない状態面も好走を予感させる。

昨秋の500万特別赤松賞を勝って以来、4カ月ぶりの一戦となるのがディアマイダーリンだ。その前走で2着に負かしたのが先週アネモネSを勝って桜切符を手にしたテンダリーヴォイス、4着だったのが同じくアネモネS2着に入ったメイショウメイゲツで、レースレベルは明らかに高かった。2月中旬、東京のクイーンCで復帰する予定だったが体調整わず自重。本来のスケジュールとは異なり、初となる中山コースでの復帰がどうかだが、力量は重賞で通用するものがあるはずだ。3月に入ってからは古馬相手に追走同入を連発するなど、一頓挫の影響は払拭されたようで状態に関しては不安なし。

アルビアーノは新馬勝ち、500万勝ちとここまで逃げ切って無傷の2戦2勝。初戦はノーステッキ、2戦目は軽く一発入れられただけで後続を突き放しての圧勝を収めるなどまだまだ奥は深そうで、今回は2ハロン延長となるがあっさりこなしそうではある。終い重点だった1週前のウッド追いでは、軽く促されただけで猛然と弾けており、前走からの上積みは顕著。最近のトレンドとなっている感のある“2戦2勝馬が3連勝で重賞初制覇”がここであっても決して驚けない。

ローデットは上述ノットフォーマルが勝った前走フェアリーSで3/4馬身差の2着。中山マイルでの8枠15番スタートだっただけに、内容的には勝ち馬と同等以上のものがあったと考えていい。昨年暮れの中山芝2000m戦では2歳レコードを更新して勝利しており、距離延長は歓迎。現状の荒れてきた馬場にフィットするかがどうかだが、中山での崩れなさは評価できる。2カ月半ぶりだが、坂路とトラックを併用し本数は十分に消化。この馬の力は出せるだろう。

抽選対象の賞金400万円組ではロッカフラベイビーに注目か。アンバーシャダイ、サクラバクシンオー、イブキマイカグラと数々の名馬を送り出しているクリアアンバー一族の末裔。血統背景に違わぬ高い素質の持ち主と早くから評価されており、1戦1勝の身で阪神JFに登録があったほどだ(除外)。2走前の500万特別、前走のクイーンCとスムーズさを欠いたため勝ち負けには至っていないが、それぞれのレースで進路が開いてからの伸び脚は鋭さ満点で、能力の片鱗を物語っている。マイルはやや忙かった印象で、じっくりタメられるこのぐらいの距離が吉と出る可能性はあるだろう。前走時にある程度仕上がっていただめ中間は軽めの内容に徹しており、時計こそ平凡だが好調はしっかりキープできている。

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