おしらせ
【大阪杯】キズナ 久々好走の反動なし
4月5日、阪神競馬場では大阪杯(GII、芝2000m)が行われる。
2013年の日本ダービー馬キズナは昨年の天皇賞・春のレース中に骨折を負い、約9カ月の休養に入っていた。迎えた復帰戦が前走の京都記念。成長分があるにせよ馬体重はプラス22キロで、京都外回りの中長距離戦にありがちないわゆる“行った行った”の展開も明らかに不向きだっただけに、仮に惨敗だったとしても言い訳は立つ状況ながら上がり3ハロン33秒3の切れ味から、勝ち馬にタイム差のなしの3着と、勝ち負けに絡んでみせた。地力にはいささかの衰えも感じられない。中間は3月8日から速い時計を出し始めており、負荷をかけるメニューを消化できているあたりは、久々を好走した反動がほとんどないことの証明。1週前追いは武豊騎手が跨り、栗東ウッドで古馬1000万下を圧倒した。ラスト1ハロンの伸びは豪快そのもので、上積みはかなりありそう。これが実質の最終追いで、今週は流す程度で大丈夫だろう。昨年58キロを背負って快勝したレースだが、今回は57キロで臨めることもあり、まず勝ち負け。
昨年後半は毎日王冠で3着の後に、天皇賞・秋でGI初制覇。続くジャパンCでも3着と、一線級の仲間入りを果たしたスピルバーグが今期復帰戦をここで迎える。2月上旬の帰厩当初はさすがに動きに重さがあったが、北村宏騎手が付きっ切りで乗り込んだ甲斐あってここ2週あたりは絶好調時と遜色ない雰囲気にある。1週前追いでは重賞馬ロサギガンティアを坂路で追い詰め、4F52秒9(強め)をマーク。現状の時計が出ない美浦坂路のコンディションを考えれば絶好のタイムで、ほぼ力を出せそうな態勢に仕上がりつつある。キャリア全6勝が東京コースのもので、右の内回りがどうかだが阪神そのものは毎日杯(外回りではあるが)で0秒2差3着があり、そこまで割り引く必要はないだろう。
昨年のエリザベス女王杯を制し、スピルバーグ同様“重賞初制覇がGI初制覇”となったのがラキシスだ。続く有馬記念は過去最高レベルと謳われた豪華メンバー相手の一戦で11番人気に留まっていたが、絶妙な立ち回りから2着争いに雪崩れ込み勝ち馬から0秒2差の6着と健闘した。戦歴からは2200mに適性の軸足がありそうな雰囲気だが、昨年3月、2000mの中日新聞杯でハナ差の2着があり、距離で大きくパフォーマンスが落ちることは考えなくていいだろう。2月下旬からここでの復帰を念頭に置いて、15-15をじっくりと消化。2週前、3月18日にこの中間初の併せ馬を行い、ここではややモタついたがこれでレースが近いことを悟ったのか、3月25日の追い切りではオープン馬エキストラエンド相手に余力十分のまま先着を果たした。若干まだ太めは残るものの、あとひと追いでいい状態まで仕上がってきそうだ。
ヌーヴォレコルトを破り昨年の秋華賞馬となったショウナンパンドラ。前走エリザベス女王杯は外めの枠が祟り、夏から激戦続きだった疲れもあってか6着に終わったが、じっくり休養を取り立て直されたとあれば今回のメンバー相手でも上位争いは可能だろう。放牧先でもある程度は乗り込まれていたようで、3月上旬の帰厩そうそうに速い時計をマークするなど、緩んだ雰囲気は感じられない。1週前、坂路での追い切りには浜中騎手が跨り、古馬1000万下とハードな追い比べを敢行。ゴール前でねじ伏せるように抜け出し、1馬身の先着を果たしている。目標はヴィクトリアマイルだが、ここでも恥ずかしい競馬にならないだけの仕上がりにはあるだろう。
GIはおろか重賞さえ未勝利の身だが、デウスウルトには順調に使われている強みがある。昨年秋にオープンへ昇級した後はチャレンジCでクビ差2着、ラブリーデイがレコード駆けした中山金杯で0秒3差3着、前走中日新聞杯で0秒2差2着と堅実。出して行って折り合え、控えてもそれなりに弾けることできるあたりが安定感を生み出している。相手強化の今回もそうそう崩れなさそう。前走時にある程度仕上がっており、そこからの中2週とあって中間の調整は至って軽め。上積みは強調しづらいが、この間隔で使えること自体体調良好の証明とも言える。
なお、このレースに登録がある昨年の皐月賞馬イスラボニータは左前脚の球節に微熱があり、陣営より回避する旨が発表されている。
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