おしらせ
【桜花賞】ルージュバック デキは言うことなし
4月12日、阪神競馬場では桜花賞(GI、芝1600m)が行われる。
ルージュバックはデビュー2戦目の500万特別百日草特別で2歳レコードを更新してのV。そこで2着に下した牡馬ベルーフが後に京成杯を勝ったことで器の大きさはある程度証明されてはいたが、自身の前走のきさらぎ賞快勝でそれが確固たるものだとアピールしてみせた。2歳シーズンならともかく牡牝の能力差が出てくる3歳2月に牡馬を相手とし、初の京都コース、むろん関西への長距離輸送も初だった。立ち並ぶハードルは多かったが、これらを悠々とクリアし無傷の3連勝。誰憚ることなく、堂々の主役として桜の舞台に向かう。ひと息入ってはいるが放牧先のノーザンファーム天栄ではまったく緩めることなく乗り込まれており、気配は上々。帰厩後の追い切りでは豪快な伸びを連発できており、デキに関しては言うことはない。阪神コースは初、そしてマイル戦も初ではあるがあっさりこなすはずだ。
クイーンズリングは中山で新馬、500万特別と連勝後、2カ月ぶりのフィリーズRで無傷の3連勝。ペースの恩恵があったにせよ、大外から一気の末脚で差し切る極上の勝ちっぷりで、こちらも相当大きな器の持ち主だろう。しかし、休み明けだったフィリーズRが馬体重マイナス20キロでの出走だったのは誤算だったようで、この中間は馬体回復に専念しての苦心の調整が続いている。大幅な上積みは強調できないが、動きそのものには活気があり一連の好調はなんとか維持か。マイル経験と阪神経験があるのは強みで、前走だけ走れれば争覇圏内突入は必至だろう。
関東馬ココロノアイは、アルテミスSでレッツゴードンキをハナ差凌ぎ重賞初制覇。続く阪神JFで3着、今年初戦だった前走チューリップ賞で重賞2勝目と、牝馬クラシック戦線で一線級の活躍を続けている。その前走が輸送を挟んでプラス10キロと、やや余裕を残した仕上げ。地力は高い。この中間は栗東に滞在し調整されている。1週前のウッド追いでは、やや制御が利かず飛ばし気味に進んだが、鞍上の叱咤にしっかり応えラスト1ハロンを12秒5でまとめている。上積みはかなりありそうで、こちらも争覇圏内突入は確実か。
重賞で3着、2着、2着、3着と崩れない走りを見せているレッツゴードンキ。阪神JFではゴール前で抜け出し、九分九厘勝利を手にしたところをショウナンアデラの猛襲に遭ったもので、流れひとつ違えばGI馬になっていてもおかしくない力の持ち主だ。休み明けだった前走チューリップ賞は折り合いを欠き道中で先頭と本来の形とはかけ離れた競馬になってしまったが、それでも3着に粘ってみせた。これも力の一端を示す走りだったと言っていい。そこでしっかりガス抜きができたようで、1週前追いでは前に馬を置いてもムキになることなく落ち着き払っていた。本番でも折り合えれば上位争いは十分に可能。
競馬は荒削りだが、それを凌駕する能力の高さがあるということか。キャットコインはここまで無傷の3連勝。2戦目の500万特別ではアドマイヤピンク(アネモネS3着)、マリオーロ(マーガレットS2着)らを、前走クイーンCではロカ(チューリップ賞4着)、アンドリエッテ(チューリップ賞2着)、メイショウメイゲツ(アネモネS2着)らを下しており、こなしてきたレースレベルはかなり高い。関西でのレース経験がないあたりがどうかだが、栗東に滞在して調整されており、長距離輸送がないぶん初のコースでもやれる可能性は高い。回復に時間がかかるタイプで、中7週ながら中間の速い時計は一本のみ。いささか心もとなく感じるが、これまでもこのぐらいで仕上がっていた。大きな減点材料にはならない。
父ディープインパクト、母エアトゥーレと超良血のコンテッサトゥーレが桜の舞台に駒を進めてきた。新馬→紅梅Sと連勝を飾り、前走チューリップ賞に挑むも重馬場の影響もあり、持ち味の末脚が不発に終わり6着と敗退した。紅梅Sでは最速となる33秒7の上がりで差し切っており、当日の馬場状態がカギとなりそうだ。中間は目立った時計は出していないが、栗東坂路を馬なりで順調に調整されており今週で仕上がるだろう。母エアトゥーレが11着と果たせなかった舞台で、一発を狙う。
チューリップ賞2着のアンドリエッテは、その前走3コーナー付近で前に入られラチにぶつかる不利などもあったが、最後方から最速の末脚で他馬をゴボウ抜きしココロノアイから0秒2差の2着と激走した。中間は川田騎手が跨り栗東坂路を馬なりで登坂しており、道悪で激走した反動はなくいい状態は維持できているよう。さらに相手強化のここが試金石になる。
レオパルディナは、フェニックス賞勝ち含め1200m戦に良績が多く、阪神JFでは勝ち馬ショウナンアデラから0秒9差の7着と離されており、距離の克服がカギとなる。中間は栗東坂路でしっかりと乗り込まれ、体調自体には問題なさそうだ。“名手”武豊騎手鞍上でどういった走りを見せるのか、騎手の手綱捌きに注目したい。
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