【マイラーズC】フィエロ　高速馬場は歓迎

4月26日、京都競馬場で1着馬に安田記念の優先出走権が与えられるマイラーズC（GII、芝1600ｍ）が行われる。

昨年のマイルCSでハナ差2着のフィエロは、香港マイル（6着）以来のレースとなる。昨年このレースでは上がり33秒2の末脚で追い込むもワールドエースに惜敗したが、決め手は一線級になんら見劣らない。例年この時期の京都開催は高速馬場になる傾向で、持ち時計があるこの馬にはもっとも適した舞台といえそう。中間は鮫島良騎手が跨り（レースは戸崎騎手）順調にケイコを消化している。休み明けとなるが、久々を苦にしなければ上位争いは必至だろう。

マイルCSでフィエロにハナ差勝利したダノンシャークは、前走阪急杯では5着と振るわなかったが、1400ｍの距離に加え、不良馬場、58キロと悪条件が響いたように感じる。一度使われたことで鋭い切れを見せており、1週前には栗東ウッドで1秒以上追走し鋭く伸びるとアタマ差先着と動ける態勢になっている。本番はもう一つ先となるが鞍上が岩田騎手に戻り、前走からの巻き返しは可能だろう。

紅一点、牝馬のディアデラマドレはここから始動する。ここまで前走の愛知杯を含む重賞3勝と勢いがあり牡馬に混ざっても見劣りしない成績だろう。3月後半から入念に乗り込んでおり、鉄砲も利くタイプで緒戦から力を出せそうだ。母ディアデラノビアもこのレースに挑戦しダイワメジャーの3着と敗れており、母以上の成績が期待される。

テイエムタイホーは今年に入り、3戦連続で2着を繰り返し、その後マイルに距離を伸ばすと2連勝で一気にオープン入りを決めた。ココまで連戦で使い詰めだが、調子落ちは無さそうで一気の相手強化のここは試金石となる一戦だ。先行力が武器で前々で押し切る競馬を得意としており、有力馬が追い込み一手の馬が多いメンバー構成で、勢いそのままに大仕事を成し遂げる可能性は十分に秘めているだろう。

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