【地方競馬トピックス】南関1冠目・羽田盃　前走圧勝オウマタイムが中心

■4月22日、大井競馬場で南関東の牡馬クラシック第1弾となる羽田盃（SI、ダ1800m）が開催される。

前哨戦となる3月の京浜盃で3コーナー過ぎで先頭に立つと直線では後続を突き放す一方の大圧勝を収めたのがオウマタイム（牡3、船橋・林正）だ。好位から直線に賭けた2走前のニューイヤーCでは伸び切れておらず、南関重賞初勝利だった鎌倉記念の時と同様、早めのマクりがもっとも力を出せる戦法だと確認できた点でも収穫の大きい一戦だろう。早めに動いてタレなかったあたり100mの距離延長ならばなんなくこなすスタミナを備えていそうで、相手関係は大きく変わらず、中間も順調。1冠目奪取へ最短距離に位置する存在だ。

オウマタイムがいわゆる“前を掃除する”展開となれば差し馬勢に食指が動く。コンドルダンス（牡3、船橋・齊藤敏）は、前走京浜盃で鋭い末脚を繰り出し、2着とは僅差の4着に食い込んでいる。1200mで勝ち鞍があるだけに距離延長がいいとは言えないだろうが、1枠2番スタートから距離ロスなく進めれば上位入線のチャンスは大きそう。

2歳時に平和賞、ハイセイコー記念と出世レースとされる重賞2勝を挙げ京浜盃では1番人気に推されていたストゥディウム（牡3、船橋・矢野義）。しかし休み明けでテンションが高くなっていたところへ道中序盤で不利があり、レース前半で消耗しきってしまい大敗に終わってしまった。ひと叩きされ“ガスが抜けた”今回は能力を発揮してくるはず。強い負荷をかけた攻めをこなしており、調整過程も巻き返しを予感させている。

船橋勢が有力な一戦だが、地元大井勢のなかで期待がかかるのがヴェスヴィオ（牡3、大井・鈴木啓）だろう。休み明けだった前走は先手を奪うも、オウマタイムに道中競り込まれるタフな展開。直線では勝ち馬を遥か遠くに見やるだけになってしまったが、それでも闘志は衰えず3着に粘ってみせた。叩き2戦目なら更に渋太く走れていい。鞍上は昨年ハッピースプリントを“準3冠”に導いた金沢の名手・吉原寛人騎手だ。

■羽田盃の翌日4月23日には大井競馬場で南関東の牝馬クラシック第2弾、東京プリンセス賞（SI、ダ1800m）が開催される。

昨年暮れの東京2歳優駿牝馬を勝って2歳女王となり、そして3月浦和桜花賞で1冠目を手中にしたララベル（牝3、大井・荒山勝）が2冠を目指す。その前走は園田から参戦したトーコーヴィーナスの頑強な抵抗に遭ったが、馬体を並べての追い比べからこれをねじ伏せてみせた。出して行って折り合える自在性と終盤の爆発力が魅力だが、プラス抜群の勝負根性も改めてアピールした格好。この距離は未知数だが、かかる心配がないタイプでまず問題なくこなしそう。中間は順調さを欠き追い本数が少ないあたりがどうかだが、前走時もこのぐらいの調整で勝ち切ってみせた。大きく割り引く必要はないだろう。

東京2歳優駿牝馬でララベルにハナ差の2着だったのがティーズアライズ（牝3、大井・嶋田幸）だ。前走の浦和桜花賞でリベンジしたいところだったが、序盤に寄られる不利がありファイトバックすることなく8着に終わってしまった。東京2歳優駿牝馬での好走から、大井外回りコースなら巻き返しがあっていい。

浦和桜花賞で1番人気だったスターローズ（牝3、船橋・山本学）も不完全燃焼な内容で、9着に終わっている。末脚の切れは世代随一のものがあり、この馬も大井外回りなら巻き返しが濃厚。休みなく走っており、状態面の上積みはどうかも追い切りである程度負荷をかけることはできており、この馬なりの好調は維持できているだろう。

■ホッカイドウ競馬は4月22日に2015年度が開幕となるが、開催場の門別競馬場には今年度からこれまでの1600m周回コースにプラスし、周回1376mのコースが新設されており、これまで不可能だった1500m戦、1600m戦の施行が今年度から可能となっている。開幕初日には伝統の3歳重賞・北斗盃（HII）がこれまでの1200mから1600mへ距離を変更して行われる。

■6月15日から開催される船橋競馬場のナイター競馬の愛称が千葉県競馬組合から発表された。決定された愛称は「ハートビートナイター」。採用の理由は「ナイター競馬で馬や騎手の『鼓動』が聞こえるほど迫力のあるレースを見てほしい、観客の『ハートを打つ』熱いレースを見てほしい、ナイターの雰囲気で恋人たちやカップルに『ドキドキ』してほしいなど、多彩な意味を持つ愛称であることが決め手となった」とのこと。

▽【関連リンク】
■これを見ずして日曜日の馬券は買えない！　今週は「フローラS」イチオシ大予想TV「馬キュン!」
■中山グランドJ、3連単6万9700円的中など先週も高配当的中連発！【WINDEX】
■【UMAJINアプリ】新バージョン現在配信中!