おしらせ
【天皇賞・春】キズナ 叩き3戦目で本領発揮なるか
5月3日、京都競馬場で天皇賞・春(GI、芝3200m)が行われる。
昨年このレースで1番人気に推されるも、0秒1差の4着に終わったキズナ。その一戦で骨折していたことが判明し、一時は引退も視野にあったようだが陣営の懸命なケアによって今年2月、9カ月ぶりにターフの帰還を果たした。復帰してからの2戦、ともに1番人気に支持されたが3着、2着と人気を裏切っているが復帰戦京都記念はいかにも休み明けが響き、前走はいわゆる2走ボケと道悪がこたえた感がある。叩き3戦目、そして絶好のコンディションでのレースが叶いそうな今回、いよいよ本領発揮なるか。2回使われ息はできているためか、中間は馬なり調整が続く。栗東ウッドでの1週前追いには武豊騎手が跨り、楽に6ハロン81秒5をマークした。ラストの切れにいささかだけ鈍さを感じさせたが、主戦が跨った追い切りでエンジンに火がつけば今週は変わった姿を見せてくるだろう。ここで昨年の悪夢を振り払う結果を出し、ロンシャンでのリベンジへ向かいたい。
ゴールドシップは過去2年続けて“阪神大賞典で快勝→天皇賞・春で凡走”という走りを見せてきた。今年も阪神大賞典では問答無用の強さを見せ勝利。陣営は一時、天皇賞は回避し宝塚記念への直行を視野に入れていたが、結局出走に踏み切ってきた。二度あることは三度ある、となるのかそれとも三度目の正直となるのか。調整に関しては過去2年と違い、宝塚記念の可能性があったため中間は短期放牧に出されいったんリフレッシュされている。1週前追いは横山典騎手が駆けつけて跨ったが、やや掛かり気味に進みラストは目標にした格下馬に遅れ、とややチグハグな内容。それでも活気のあること自体は評価できるし、馬体の張りがあるのもいい。緩んだ雰囲気はなく、体調面に不安なし。あとは実戦で再コンビ結成となった横山典騎手がどう手綱を捌くかだろう。
昨年のダービー7着以来、骨折による休養に入っていたアドマイヤデウスは、復帰戦だった今年1月の日経新春杯でいきなり完勝。本数こそこなしたいたものの稽古の動きがいまひとつだった状態での勝利だっただけに、地力の高さを感じさせる内容だった。前走の日経賞も快勝、それも途中から動いて外、外を回るコースロスがありながら2着争いを尻目に1頭悠々抜け出す勝ちっぷりだっただけに、いよいよ本物となってきた感がある。3000m級のレースは初となるが、前走での折り合いと終盤で見せた動きから考えれば問題なくこなせるはず。前走後から天皇賞一本に絞り、逆算しての調整は狂いなく進んでいる。1週前追いでは、これを実質の最終追いと見据え栗東坂路でこの日の1番時計となる4F51秒1-1F12秒7(一杯)の猛時計をマーク。前走時からさらに上積んできている雰囲気で、3連勝でのGI勝ちがあってなんら驚けない状況だ。
一昨年、昨年とこのレースを連覇しているフェノーメノ。しかし、昨年このレースを勝って以降は勝ち鞍どころか、馬券圏内にも入れない走りが続き精彩を欠いている。順調には使えており、体調面に問題はなさそうだが流れに乗れずラストの伸びに欠け、全体的に覇気に欠けるあたりが不振の原因か。1週前追いでは美浦ウッドで上々の動きを見せ、跨った戸崎騎手も好感触を得たようだ。今回、戸崎騎手とは2度目のコンビ結成。手の内に入れ、うまく闘志のスイッチを入れてやることができれば、大逆襲の可能性は十分。
阪神大賞典が初の3000mのレースだったが、しっかりと折り合い2着に好走したデニムアンドルビー。その前走で勝ち馬GI5勝のゴールドシップに最後まで食らいついていた内容は、高く評価できる。中間は十分すぎるほどに栗東坂路で乗り込まれており、角居流の3頭併せも意欲的に消化するなど調整過程は順調。休み明けだった前走を激走した反動などはなく、さらに体調は上向いていると見ていいだろう。過去20年の天皇賞・春には牝馬が7頭出走しており、外国から参戦したマカイビーディーヴァーの7着が過去最高着順。牝馬には厳しいデータだが、ジャパンCで2着、そして前走の走りから強豪牡馬相手に実績は決して見劣らない。この馬の瞬発力が活きる流れになれば、Vチャンスは十分。
昨年このレースで12番人気ながらタイム差なしの3着と激走したホッコーブレーヴ。その一戦を含め、長距離戦では堅実な末脚を武器に安定した成績を収めている。前走の日経賞は4カ月弱の休み明けとあって、馬体は少し緩く見せており反応面でも鈍さがあったが、それでも3着と地力は見せた。1週前には久しぶりのコンビとなる幸騎手が美浦に駆けつけ、美浦ダートコースで格下馬に追走同入とパワフルな走りを披露した。一度使われ馬体にハリも出てきており、状態面に関しては前走以上のものが見込めそうだ。
昨年の菊花賞ではトーホウジャッカルのレコード駆けに、半馬身差の2着と迫ったサウンズオブアースは、前走日経賞では1番人気に支持されたが、出遅れて後方からになり直線も前が空かない苦しい競馬となった。残り200mあたりからようやく外に出され、最速の上がりで伸びるも時、既に遅く2着争いに雪崩れ込む4着までが精一杯だった。それでもスムーズにいかなかったレース内容から考えれば、GI2着の底力はやはり伊達ではないといったところ。中間は栗東坂路で入念に乗り込まれており、1週前には古馬500万下を1馬身追走し、直線での追い比べ貫禄の違いで制すると、2馬身半の先着と抜群の伸びを披露した。一度使われて明らかに腹回りも引き締まってきており、得意の京都に舞台が戻れば巻き返しの可能性は十分だ。
▽【関連リンク】
■これを見ずして日曜日の馬券は買えない! 今週はもちろん「天皇賞・春」イチオシ大予想TV「馬キュン!」
■フローラS完全的中、土曜東京7R3連単19万馬券的中など 先週も絶好調!【WINDEX】
■【UMAJINアプリ】新バージョン現在配信中!