【平安S】強豪が揃う一戦!!　前走GI2着のインカンテーション巻き返す

5月23日京都競馬場では平安S（GIII、ダ1900ｍ）が行われる。

今年東海Sで3着、GIフェブラリーSで2着と勢いに乗っているインカンテーション。前走フェブラリーSではコパノリッキーに0秒1差まで詰め寄る強い内容で実績は上位。京都コースとも相性が良く、マイルは忙しいくらいで距離延長はプラスに働きそうだ。中間はプールと坂路を併用し、1週前には1600万下相手に追走同入と休み明けとなるが機敏な動きを見せ太目感ない仕上がりになっている。もともと鉄砲駆けする馬で、得意の舞台ならいきなり好勝負可能だろう。

昨年の覇者で、重賞3勝の実績があるクリノスターオー。その前走アンタレスSは逃げるアジアエクスプレスと直線叩き合いになり、相手をねじ伏せる強い競馬で見事勝利した。前走初めて使用したブリンカーで、ズブい面を見せず最後までしっかりと走りぬけたことが勝因だろう。中間も好時計を連発しており万全の態勢に仕上がっている。昨年よりも1キロ重い57キロでの出走となるが、近走は57キロで好走しており問題はなさそう。連覇に向けてますます上昇を感じさせる動きを見せている。

ナムラビクターは昨年のGIチャンピオンズCでホッコータルマエに2着と実力上位の存在だ。東海SではGI激走の疲れからか、気難しい面を見せ11着と大敗したが、間隔を空けた前走アンタレスSでは3着と改めて地力の高さを示した。500キロを超える大型馬だけに、一度使われたことで馬体も引き締まり上積みは大きそう。今回も十分に間隔を明けて4月中旬から十分すぎるほどに乗り込まれており、状態面に関しては前走以上のものが見込めそうだ。

2013年の朝日杯FSの勝ち馬アジアエクスプレスは、長期休養明けの名古屋大賞典2着、前走アンタレスSで2着と惜しい競馬が続いている。その前走は逃げたことで勝ったクリノスターオーの目標にされてしまった感が大きく、決して実力の差でなさそうだ。今回休み明け3戦目となるが、馬体はさらに引き締まっており体調面に不安は無く、1週前調教では稽古駆けするアルタイル（3歳オープン）に遅れたが1秒近く追走してのもので心配は無い。先週日曜GI勝利、土曜重賞勝利と絶好調の戸崎騎手が鞍上も心強い。

佐賀記念、マーチSと重賞2連勝中のマイネルクロップ。マーチSではゴール前4頭がひしめき合う中、混戦をアタマ差抜け出し着差以上に強い競馬で勝利し、地力強化の大きな証明と言えるだろう。放牧明けで少し馬体に緩さは見えるものの、1週前に栗東ウッドで一杯に追われ水準以上の動きは見せており、最終追い切りでどこまで仕上げてくるか注目だろう。京都ダートコースは【4.3.3.1】と最も得意としている舞台、前走この馬で初のJRA重賞勝利となった丹内騎手とのコンビで3連勝を目指す。

なお、2012年JCダートを勝利したニホンピロアワーズ、2012年東京大賞典を勝利したローマンレジェンド、2014年帝王賞3着のソリタリーキング、2年連続東海Sで2着のグランドシチーなども出走を予定しており、豪華なGIIIとなりそうだ。

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