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【今週の重賞】[オークス]桜の女王スターズオンアースV2か?未完の大器アートハウスか?

■5月22日、東京競馬場で第83回・オークス(GI、芝2400m)が行われる。3歳牝馬にとって過酷な東京芝2400mを舞台に各馬が栄冠を目指す。

上位人気に推されるのは、まず桜の女王・ スターズオンアース(牝3、美浦・高柳瑞)だろう。昨年10月に未勝利を勝ち上がると、直後の赤松賞は3着。フェアリーS2着、クイーンC2着と重賞でも善戦を続ける。しかし勝ち切れないイメージが先行したのか、桜花賞では7番人気の伏兵扱いだった。そして迎えた本番では、直線で内から弾かれる不利を受けながらも怯むことなく力強く加速。先に抜け出していたウォーターナビレラをハナ差捉え、重賞初制覇でGIタイトルを獲得した。桜花賞馬として二冠目に挑戦するわけだが、父は2015年のダービー馬ドゥラメンテ、叔母には2017年のオークス馬ソウルスターリングがいる血統背景からも、東京2400mへの舞台替わりはむしろ歓迎の口。さらにそのソウルスターリングの背中を知るC.ルメール騎手に乗り替わりともなれば、まさに鬼に金棒。「女王の座」は譲れないところだろう。

昨年の阪神JFを制したサークルオブライフ(牝3、美浦・国枝)も有力候補の一頭。前走の桜花賞は後方から競馬を進め、直線で上がり最速となる33秒3の末脚を繰り出したものの上位3頭には及ばずの4着だった。しかしインが伸びるトラックバイアスだったことに加え、内枠勢が上位を形成するなかで大外枠から唯一掲示板を確保した内容を考えると2歳女王の力は示したといっていいだろう。オークスは上がり最速馬が近10年で8連対をマークしているように切れ味を求められる舞台。ここで巻き返してもおかしくはない。

その2騎を脅かす存在となりそうなのがアートハウス(牝3、栗東・中内田)だ。昨年10月の新馬戦快勝後、エリカ賞では1番人気に推されるも、道中折り合いを欠いて6着に敗退。だが巻き返しを図った前走の忘れな草賞では好位につけてリズム良く追走し、直線内からスルスルと末脚を伸ばして2着馬に3馬身差の快勝劇。勝ちタイムの2分00秒3(良)も優秀だったが、ラスト5ハロンから加速ラップを踏み続けたうえに、ラスト1ハロンは11秒1を計測する異次元の走りを披露したことで一躍主役候補に躍り出た。今回が初の重賞となるも、素質や前走でのラップ構成は過去の勝ち馬ラヴズオンリーユーやミッキークイーンらと比べても「それ以上」の評価を与えられるものだ。鞍上は桜花賞馬スターズオンアースではなく、こちらに騎乗する川田騎手。一気のGI制覇があってもいい。

非凡な末脚を武器に、桜花賞では1番人気の支持を受けたナミュール(牝3、栗東・高野)からも目が離せない。もともと小柄な牝馬が前走の桜花賞でさらに体を減らしてしまい、デビュー以来最低体重の426キロで出走。究極の仕上げ感もあったが、道中力みながらの追走になったことで手前替えがスムーズにいかなかったことに加え、大外枠が堪えたのだろう。今回も馬体重がカギとなりそうだが、ポテンシャルはやはり一流そのもの。赤松賞でスターズオンアースを下している東京コースに戻れば巻き返しは必至だ。

ほかにも、トライアルのフローラSを勝ち上がってきたエリカヴィータ(牝3、美浦・国枝)、桜花賞2着からの逆転を期すウォーターナビレラ(牝3、栗東・武幸)、爆発力のある末脚を武器にクイーンCを制したプレサージュリフト(牝3、美浦・木村)など、素質溢れる才女たちが多数参戦。世代の女王に輝くのはいったいどの乙女になるだろうか。

(Text:Nishidate)

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