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【今週の重賞】[平安S]サウジ帰りのテーオーケインズが始動

■5月21日、中京競馬場で第29回・平安S(GIII、ダ1900m)が行われる。

テーオーケインズ(牡5、栗東・高柳大)は昨年の最優秀ダートホースで、ダート界を牽引する存在。3歳時に東京大賞典で重賞初挑戦し、のちに東京大賞典4連覇を果たすオメガパフュームに0秒2差の6着に大健闘。他にも地方馬トップクラスのカジノフォンテンや経験豊富な8歳馬(当時)のウェスタールンドなど歴戦の古馬相手に差のない競馬をして大器の片鱗を見せつけた。4歳シーズンの3月に名古屋城Sを圧勝した後は重賞戦線へ。アンタレスS1着の勢いに乗り、帝王賞優勝でGI級を初制覇し一線級の仲間入りを果たした。昨年秋はJBCクラシック4着をステップに、チャンピオンズCを制しGI級競走2勝目を挙げている。アンタレスS、帝王賞、チャンピオンズCでいずれも上がり最速をマーク。とくに良馬場のチャンピオンズCでも上がり3F35秒5の末脚を発揮できたあたり、終いの脚は一級品で今回も前の馬を一気に飲み込む可能性は十分。栗東CWで行われた1週前追い切りでは、全体時計こそ速くないが終いは馬なりで加速してラスト1F11秒3をマークし、海外帰りでも体調面に不安はなさそう。力量は断然上位で、敵は初めて背負う斤量59キロぐらいか。ここは相手選びになるだろう。松山騎手の復帰後重賞初Vなるかにも注目だ。

オーヴェルニュ(牡6、栗東・西村)は昨年このレースの覇者。ブリーダーズCディスタフに勝利したマルシュロレーヌや重賞で堅実に走るロードブレス、のちの東海S勝ち馬スワーヴアラミスなどが揃った一戦で2着に6馬身差をつけてのレコード勝利だった。2走前の東海Sは追い込み勢に流れが向いた中で、最後にもうひと伸びしてスワーヴアラミスにコンマ1秒差の2着に踏ん張った。展開を思えば評価できる内容だ。前走のアンタレスSでは8着に敗退したが、今回は【3.1.0.1】と得意の中京。巻き返しを狙う。

サンライズホープ(牡5、栗東・羽月)はフェブラリーS12着から、GIII舞台で巻き返しを狙う。昨年のシリウスSでは、ペースが流れたものの正攻法の立ち回りでウェスタールンドなどの実力馬を下して重賞初制覇。その後得意の中京舞台で行われるGI・チャンピオンズCに挑戦するも、さすがに敷居が高く15着に大敗。次走も中京舞台の東海Sへ出走。16頭立ての15番枠ながら楽に先行し、直線ではオーヴェルニュとの一騎打ちに持ち込んだが、ゴール直前で後方から追い上げてきたスワーヴアラミスやブルベアイリーデの強襲に遭い4着だった。ただ、オーヴェルニュとは差のない競馬で渋太い脚を披露している。ここでもどこまで粘り込めるかの勝負になる。

ダノンファラオ(牡5、栗東・矢作)は、3歳時にジャパンダートダービーを勝利するとその後は地方交流重賞をメインに出走。猛者相手に浦和記念、ダイオライト記念と勝利を上積みし重賞3勝の実績を誇る。2400mのダイオライト記念を勝っているように、530キロ前後の雄大な馬体でスタミナ豊富。先行力があり押し切る形を得意とする。久々の中央参戦となった昨年暮れのチャンピオンズCは発馬で立ち上がり大きく出遅れたため、自分の競馬ができずに終わってしまった。地方舞台で活躍している同馬だが、左回り【3.2.1.4】に対して右回り【2.1.0.6】と左回りの方が安定感がある。走り慣れていない中央舞台でも左回りの中京コースなら力を発揮できそう。

ほかにも、追い込み決着なら好勝負を期待できる重賞2勝馬メイショウハリオ(牡5、栗東・岡田)や、重賞勝利まであと一歩と悲願のタイトル奪取を狙うブルベアイリーデ(牡6、栗東・杉山晴)、ユニコーンS4着後は自己条件で力をつけ、前走のオアシスSを勝利して久々の重賞挑戦となるサンダーブリッツ(牡5、美浦・久保田)などが出走予定。各方面から王者テーオーケインズに挑戦状を叩きつける熱い一戦となりそうだ。

(Text:Funaki)

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