おしらせ
【今週の重賞】[京王杯SC]高松宮記念5着のメイケイエールが重賞5勝目を狙う
■5月14日、東京競馬場で第67回・京王杯SC(GII、芝1400m)が行われる。
1984年のグレート制導入時にGIIに格付けされ、安田記念の前哨戦に位置付けられた。2014年から本レース優勝馬に安田記念の優先出走権が与えられているが、2017年のサトノアラジン以降、安田記念勝利馬を送り出せてはいない。今年の出走馬から5年ぶりの安田記念勝ち馬が出るか注目したい。
重賞4勝の実績馬メイケイエール(牝4、栗東・武英)が最有力だろう。前走の高松宮記念では2番人気に支持されるも5着。しかし直線でインを通った馬が上位を独占する内有利な馬場で、唯一外から鋭く伸び好走したことは地力を示したと言えるだろう。初の東京ではあるが、2走前に同じ左回りの中京で行われたシルクロードSは1馬身差の完勝。しかも戦前は気性難が心配されるも、レースではしっかりと我慢が利いて好位で脚をため、ラストにしっかり脚を伸ばすことができた。前走高松宮記念組は2年連続で勝ち馬を輩出しているなど、過去5年で3勝している相性抜群のローテーション。気性が安定してきた充実期の今なら好勝負必須だろう。
同じく牝馬のスカイグルーヴ(牝5、美浦・木村)も楽しみな1頭だ。父エピファネイア、母は京阪杯2着のアドマイヤセプター、その母は名牝アドマイヤグルーヴという超良血馬。デビュー2戦目の京成杯で2着と好走し優秀なスタートを切ったが、入厩すると飼い食いが細くなるというメンタルの弱さが祟って出世が遅れる。しかし古馬になって精神面が改善すると成績が安定。距離短縮も奏功し、昨秋の白秋Sを快勝してOP昇格した。続く京都牝馬Sでは、のちに高松宮記念で2着好走するロータスランドに半馬身差の2着。初の関西遠征も問題なくこなし、メンタル・体質面の強化は著しい。本レースと同じ東京芝1400mは2戦1勝2着1回ともっとも得意とする舞台。良血開花し、一気に重賞初制覇なるか。
重賞連勝を狙うのはタイムトゥヘヴン(牡4、美浦・戸田)。父ロードカナロア、母は桜花賞をはじめ4つの重賞を制したキストゥヘヴン。前走のダービー卿CTでは11番人気の低評価を覆し、後方から大外一気で他馬を差し切り待望の重賞制覇を達成した。その末脚はまさに桜花賞を上がり3F最速で差し切った母譲りのものだった。1400mは初距離になるが母も本レースで2着に好走しており、問題はなさそう。5走前の富士Sあたりから顕著になったゲート難をクリアできるかがポイント。
ディフェンディング・チャンピオンの ラウダシオン(牡5、栗東・斉藤崇)は虎視眈々と連覇をうかがう。3歳春にはファルコンSで2着に入り、NHKマイルCでGI制覇。4歳春には、高松宮記念14着から本レースを勝利するなど、この時期の東京レースで大仕事を成し遂げている。近走はメンタル面で力が発揮できずに不振が続いているが、この季節の東京コースで気分良く運んで最後まで集中して走れれば、再度の好走は十分あるだろう。
その他には、前走のダービー卿CT15着から立て直しを図るリフレイム(牝4、美浦・黒岩)、同距離のファルコンS勝ちがある実力馬シャインガーネット(牝5、美浦・栗田)、阪神牝馬S7着からの巻き返しを期すクリスティ(牝5、栗東・杉山晴)、ターコイズS3着、ダービー卿CT5着と重賞で善戦を続けているギルデッドミラー(牝5、栗東・松永幹)なども出走を予定している。どの馬が人気になるのかわからないほど大混戦の今年は予想も大いに楽しめそうだ。
(Text:Nakai)
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