【セレクトセール2015】1歳馬セール終了　サトノクラウンの半弟ら3頭が2億円超えなどかなりの活況

日本最大級の競争馬セリ市セレクトセール（主催：日本競走馬協会）が開幕し、初日となる本日は1歳馬のセリが行われ238頭が上場、うち210頭が落札された。本日最高額で落札されたのは弥生賞勝ち、日本ダービーで3着だったサトノクラウンの半弟となるジョコンダIIの2014（父ディープインパクト）で、2億3500万円でハンマー。サトノクラウンと同じ里見治さんが落札している。

2番目の高額落札となったのは同金額で2頭。母が北米GIを2勝、近親に米3冠最終戦ベルモントS勝ちのルーラーオンアイスがいるシャンパンドーロの2014（牡、Tapit）。そして母はコロネーションSなど英愛でGIを3勝、ラッシュラッシーズの2014（牡、父ディープインパクト）で、いずれも2億3000万円で、双方ともに金子真人HDが落札している。

続いての高額落札は、現役時代はニュージーランドの3歳女王に輝いたキングスローズの初仔、キングスローズの2014（牡、父ディープインパクト）。1億9500万円で里見治さんが落札した。

仏オークス勝ち、凱旋門賞で3着などで欧州3歳牝馬チャンプに輝いた名牝の初仔となるサラフィナの2014（牡、父ディープインパクト）は、1億6000万円でハンマー。また母はフランスのGIサンタラリ賞勝ちというコケレールの2014（牝、父ディープインパクト）は1億3500万円で落札された。コケレールの2014が本日牝馬の最高落札となり、唯一の億超え。この2頭を落札したのはミコラソン、ハッピーコラソンなどのオーナーである株式会社キーファーズ（以前は松島正昭氏名義で登録）。

コンテスティッドの2014（牡、父ディープインパクト）は1億1000万円で落札。母は北米でGIを2勝した実績があり、これが初仔となる。落札者は里見治さん。

祖母は北米で14勝、半兄にプリンシパルSで2着のミエノワンダーがいるトリプレックスの2014（牡、父キングカメハメハ）は、1億500万円でハンマー。ディープ産駒以外で本日初の億超えとなったが、この世代はキングカメハメハが負傷していたため種付け頭数が少なく、それで高額落札に至ったという背景がありそう。落札者は“ダイワ”の冠号で知られる大城敬三さん。

曾祖母にGIを10勝、母としてキングマンボ（GI3勝、種牡馬）を送り出したミエスクを持つ、イマーキュレイトキャットの2014（牡、父ディープインパクト）は、9800万円で株式会社ダノックスが落札している。

母は米GI勝ち、ヒルダズパッションの2014（牡、父ハーツクライ）は9400万で落札。落札者はJohn McCormack Bloodstock, Agent for Winstar Farm。米ケンタッキーのウインスターファームによる落札で、海外でのデビューとなりそう。

NHKマイルCを勝ったミッキーアイルの半弟、スターアイルの2014（牡、父マンハッタンカフェ）は8800万円で落札。落札したのは“タイセイ”の冠号で知られる田中成奉さん。

今年の日本ダービー2着馬サトノラーゼンの半弟となるトゥーピーの2014（牡、父ハーツクライ）は8400万円で落札。落札したのはサトノラーゼンのオーナー里見治さんで、今年のダービー2、3着馬の半弟をそれぞれ購入となっている。

以上のように2億円台で3頭、1億円台で6頭が落札され売り上げ総額は71億450万円。売り上げで昨年を10億円以上上回る活況ぶりを見せ1歳馬セールが終了。明日は当歳馬のセリが行われる。

※金額表示はすべて税抜き。

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