【今週の新馬戦・注目馬（日）】九州産限定の一戦はカシノ、キリシマ、テイエムの三つ巴

■8月2日、新潟競馬場の第5R・メイクデビュー新潟（新馬、芝1600m）でタニノアーバンシー（牝2、栗東・角居）がデビューする。母は2年連続（2008、2009年）でJRA賞年度代表馬、JRA賞最優秀4歳以上牝馬に輝き、日本ダービーやジャパンCなどGIを7勝しているウオッカ。父は2009年の欧州年度代表馬、最優秀3歳牡馬を受賞し、英ダービーや凱旋門賞などGIを6勝したアイルランド馬Sea The Stars（シーザスターズ）。同馬の兄弟にまだ活躍馬は現れていないが、偉大な母と父のもとに産まれた3番目の仔として期待されている。6月の前半から栗東トレセンで時計を出し始めているように、ここまでの本数は十分すぎるほど。最終追い切りは29日、ウッドコースにて古馬1600万下のシャドウダンサーと併せ馬で行われた。力強い踏み込みで迫力満点に駆けると、最後の直線では脚並みを揃えるようにしてゴール。悠々と同入を果たしている。タイムは4F55秒1-1F12秒0（馬なり）。馬体はしっかりと筋肉が盛り上がっており、気配も上々。兄姉初勝利へ向け、態勢は整っている印象だ。鞍上は岩田騎手。

▽【タニノアーバンシー】
父Sea The Stars
母Vodka
母父Tanino Gimlet
▽【UMAJIN POG】
地獄モード　699名
一口モード　指名不可

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■同日、新潟競馬場の第6R・メイクデビュー新潟（新馬、芝1400m）でチェリークォーツ（牝2、美浦・大江原）が初陣を迎える。祖母は京都牝馬特別（現在の京都牝馬S）勝ちのマルカコマチ。半兄は新潟2歳S勝ちやNHKマイルC3着の実績を持ち、さらに日本ダービーにも出走を果たしたミュゼスルタン。2歳新潟チャンピオンの兄と同じく、重賞戦線で活躍できるか。29日の最終追い切りは、美浦ポリトラックで古馬500万下のカウンターハッセキとの併せ馬。馬なりのパートナーを4馬身ほど追走する形でスタートすると、最後は軽く仕掛けられて半馬身遅れでフィニッシュした。タイムは4F53秒5-1F12秒5（強め）。手応えで見劣り、なおかつ交わすまでに至らず、やや不満の残る最終追いではあったが、先週には芝コースで好タイムを出しているだけに、体調に関しては及第点であろう。鞍上はM.デムーロ騎手。

▽【チェリークォーツ】
父ワークフォース
母アスクデピュティ
母父フレンチデピュティ
▽【UMAJIN POG】
地獄モード　182名
一口モード　63名

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■同日、小倉競馬場の第5R・メイクデビュー小倉（新馬、芝1200m）は九州産馬の一戦。出走メンバー18頭のうち、冠号が“カシノ”勢は6頭、“キリシマ”勢が2頭、そして“テイエム”勢が4頭エントリーしている。

“カシノ”のエースはカシノマイセルフ（牝2、栗東・田所）だろう。29日には栗東ポリトラックで、レースにも騎乗する柴田未騎手を背に軽快な動きを披露。併せたエーシングングン（古馬1600万下）を大差追走から差を詰め、最後は1馬身の先着でフィニッシュしている。水準以上の力はありそうだ。

対する“キリシマ”は、キリシマオジョウ（牝2、栗東・橋口弘）が一歩リードしている様子。ここまで栗東坂路で入念に乗り込まれており、29日には4F55秒1-1F13秒7（馬なり）をマークして好調ぶりをアピールしている。なお、鞍上は小牧騎手を予定。

そして第三勢力“テイエム”勢は、テイエムハズンド（牡2、栗東・岩元）が大将格か。ここまで坂路とコース追いを併用して調整されており、29日には長め6ハロンからのスタート。併せたボストンサクラ（古馬500万下）を鮮やかにスルーし、ラストは1馬身のリードをとってゴールした。終いの脚はなかなかのもの。これなら勝ち負け争いに加わってきそう。鞍上は熊沢騎手だ。

▽【カシノマイセルフ】
父スクワートルスクワート
母ゲイリーアミューズ
母父Crafty Prospector
▽【UMAJIN POG】
地獄モード　0名
一口モード　指名不可

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▽【キリシマオジョウ】
父スクワートルスクワート
母ラッキービクトリー
母父Dynaformer
▽【UMAJIN POG】
地獄モード　3名
一口モード　指名不可

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▽【テイエムハズンド】
父アドマイヤジャパン
母テイエムロウラン
母父テイエムオペラオー
▽【UMAJIN POG】
地獄モード　2名
一口モード　指名不可

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■同日、小倉競馬場の第6R・メイクデビュー小倉（新馬、芝1200m）で初戦となるのがジュエルメッセージ（牝2、栗東・高野）。叔父はスプリンターズSや安田記念など国内外合わせてGIを6勝し、2013年のJRA年度代表馬、JRA賞最優秀短距離馬にも輝いたロードカナロアがいる血統だ。ここまで栗東坂路中心のメニューで競馬を教え込まれてきた本馬。29日には同じく坂路で、2歳新馬のレプランシュと併せられた。半馬身ほどのリードをとってスタートすると、ラストは猛ゲキの入る僚馬を尻目に、終始余裕の手応えで圧倒。序盤のリードをさらに広げる形となる、1馬身の先着で頂上を迎えた。素軽い脚捌きで、上々の切れを披露。時計も4F54秒4-1F12秒5（馬なり）であれば合格点だろう。仕上がりに抜かりはない印象だ。なお、鞍上はZ.パートン騎手を予定している。

▽【ジュエルメッセージ】
父ダイワメジャー
母レディサファイア
母父シンボリクリスエス
▽【UMAJIN POG】
地獄モード　指名不可
一口モード　10名

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■同日、札幌競馬場で行われる第5R・メイクデビュー札幌（新馬、芝1800m）が初出走となるプロフェット（牡2、栗東・池江）。叔父にユニコーンS2着、ジャパンダートダービ3着のバトードール、近親には2001年のエリザベス女王杯1着でJRA賞最優秀4歳以上牝馬に選出されたトゥザヴィクトリーらがいる。本番でも鞍上を務める福永騎手が跨った29日の最終追い切りは、札幌の芝コースで3歳未勝利馬とスパーリング。2馬身後方にパートナーを従えて駆け出すと、ラストは馬なりでリードを死守したまま、ゴールラインを通過している。タイムは5F66秒5-1F12秒5（馬なり）。動き自体は元気一杯で、追えばいくらでも弾けそうな雰囲気だった。これならば堂々と渡り合えそうだ。

▽【プロフェット】
父ハービンジャー
母ジュモー
母父タニノギムレット
▽【UMAJIN POG】
地獄モード　指名不可
一口モード　38名

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■同日、札幌競馬場で行われる第6R・メイクデビュー札幌（新馬、ダ1700m）にグロウインザダーク（牡2、美浦・鈴木伸）がエントリー。母ダークエンディングはダート8.5ハロンのGI・シリーンS勝ちなど、北米で4勝を挙げている米国産馬。半兄ラヴィアンクレールは交流重賞・兵庫CS3着やヒヤシンスS勝ちの実績を持つ。血統的に砂を走っている馬が多いことから、ダートレースで下ろしてきた初戦から期待できそうだ。29日には函館ウッドでイスキューロスとの併せ馬。僚馬を目標に、2馬身後方からスタートを切ると、ダイナミックな脚取りで差を詰める。最後に軽く促されるとグッとフォームを沈め、余力を残したまま同入決着となった。先週まではピリッとしたところがなかったが、このひと追いで闘志に火が灯った印象。週末のレースに楽しみな状態で臨めそうだ。鞍上はC.ルメール騎手。

▽【グロウインザダーク】
父ダンスインザダーク
母ダークエンディング
母父End Sweep
▽【UMAJIN POG】
地獄モード　17名
一口モード　3名

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