砂の2歳女王サマリーズが引退　今後は繁殖に

2012年の全日本2歳優駿（JpnI、ダ1600m）などを制したサマリーズ（牝5、栗東・藤岡）が、8月27日付けで競走馬登録を抹消となることがJRAから発表された。今後は北海道沙流郡日高町のダーレー・ジャパン・ファームで繁殖馬となる予定。

本馬は2012年10月に京都芝1600mの新馬戦でデビューし、初戦で3番人気4着と掲示板入りを果たす。2走目にはダート戦へ照準を変えると、それが奏功し2着馬に6馬身差をつけて快勝した。昇級初戦となったポインセチア賞では接戦を制し2勝目をマークし、次走は交流重賞の全日本2歳優駿に挑戦。ここでは並み居る強豪牡馬に混じりながらも鮮やかな逃げ切り勝ちを収め、GIウイナーの仲間入りを果たした。年明け2戦こそ芝のクラシック戦線へ再挑戦するも、フィリーズRで16着、桜花賞では18着と大敗。ダートに戻った初戦のユニコーンSでは10着と見せ場なく敗れたが、続くスパーキングレディーCでは古馬牝馬相手に2着に健闘し、2歳ダート女王の意地を見せた。しかしそれから、交流重賞、オープン特別で掲示板に載るのがやっとという戦績。そして4歳夏のクラス再編で、いったんは準オープンクラスに降級することになる。降級初戦となった三宮Sだったが、直線ではこれまでの物足りない走りが嘘のように思える力強い伸び脚を繰り出し、さっそく勝利し再度オープン入り。そして次走のプロキオンSこそ13着に敗れたが、続く交流重賞クラスターCでは好位から渋太く脚を伸ばし、久々の重賞Vを決めた。復調気配を掴んだかに思われたものの、それ以降は再び苦戦の連続。そして8月23日のNST賞（8着）を最後に現役を引退、故郷で第二の馬生を歩むこととなった。

▽【サマリーズ】
父Hard Spun
母ミスアドーラブル
母父Mr. Prospector
通算24戦5勝（うち地方9戦2勝）

《重賞勝鞍》
2012年　全日本2歳優駿（JpnI）
2014年　クラスターC（JpnIII）

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