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【地方競馬】門別競馬場でDG競走・北海道スプリントC 帰国初戦のダンシングプリンス、重賞2勝リュウノユキナに注目

重賞3勝目を狙うリュウノユキナ。

6月2日、門別競馬場でダートグレード競走・北海道スプリントCが開催される。1着賞金は2200万円。枠順、発走時刻は以下の通り。

門別11R・北海道スプリントC(JpnIII、ダ1200m) 20時00分発走

1枠1番 ダンシングプリンス(牡6、美浦・宮田)   落合玄

2枠2番 ハートプレイス  (牡4、大井・佐宗応)  今野忠

3枠3番 メイショウミズカゼ(牡8、北海道・田中淳) 岩橋勇

4枠4番 アザワク     (牝5、北海道・角川秀) 桑村真

5枠5番 スマートダンディー(牡8、栗東・石橋)   秋山真

6枠6番 スティールペガサス(牡5、北海道・角川秀) 阿部龍

7枠7番 ヒロシゲゴールド (牡7、栗東・北出)   武豊
7枠8番 リュウノユキナ  (牡7、美浦・小野)   柴田善

8枠9番 フジノパンサー  (牡9、北海道・米川昇) 石川倭
8枠10番 ヴォーガ     (セ8、北海道・佐久間雅)宮崎光

ダンシングプリンス(牡6、美浦・宮田)が主役候補の筆頭。2走前のカペラSで初めての重賞タイトルを手に入れると、その後は果敢にサウジアラビア遠征を実施。初の海外レースとなった前走のリヤドダートスプリントでは好スタートから勢いよくハナを切ると、直線に向いてもその勢いは衰えることなく、終わってみれば2着に5馬身3/4差をつける圧勝。世界で通用するスピード性能を証明してみせた。

懸念材料を挙げるとすれば門別の馬場コンディションだろう。今シーズンの門別は第1回開催から時計のかかる決着が続いている。第3回開催こそ水準レベルの決着が多かったものの、第3回開催後に再度の砂厚調整が入った影響か、25日からの第4回開催では再び時計がかかる状況に。伸びない内を避けて走るシーンも多く見られた。
週中の雨がどの程度残るかにもよるが、軽快なスピードを武器にするダンシングプリンスにとってパワーを要するダートは少なくとも大歓迎ではないだろう。地元の若武者・落合玄騎手がどのように導くかがポイントになりそうだ。

リュウノユキナ(牡7、美浦・小野)は昨年以降1200mでは連対を外しておらず、まさにベストディスタンスといった印象だ。ここ3戦は2着続きの歯がゆい結果に終わっているが、今回は頼れるベテラン・柴田善騎手の手綱に戻る点が心強い。優勝した昨年の東京スプリント、クラスターCはいずれも同騎手の手綱によるもの。いぶし銀の手綱捌きでもうひと押しを期待したい。

ヒロシゲゴールド(牡7、栗東・北出)は昨年のこのレースでダートグレード競走初勝利。その後もマイルCS南部杯で2着に好走するなど、大舞台で活躍を見せてきた。前走の東京スプリントは6着に終わってしまったが、発馬で躓きレースの流れに乗れなかったのが痛かった。スタートさえ決めれば十分に巻き返しが狙えるはずだ。先週の日本ダービーを制した“レジェンド”武豊騎手の手腕にも注目が集まる。

スマートダンディー(牡8、栗東・石橋)は千葉S→コーラルSと連勝中。長きにわたって中央のOPクラスで活躍を続けている同馬だが、意外なことに地方のレースに挑戦するのは今回が初めて。初の地方遠征、初のナイターと初物尽くしではあるが、何とか乗り越え初の重賞タイトルをゲットしたい。

迎え撃つ地元ホッカイドウ勢。フジノパンサー(牡9、北海道・米川昇)は前哨戦のエトワール賞を完勝。9歳にして初めての地元重賞タイトルを手に入れた。北海道スプリントCは「高齢の地元所属馬」が度々激走するレースで、2000年には当時の馬齢表記で13歳(※現在の表記で12歳)のオースミダイナーが、2020年は10歳馬のメイショウアイアンがそれぞれJRA勢を下して優勝した。今年の出走馬のうち最高齢はこのフジノパンサー。老いてますます盛んな9歳馬が大仕事をやってのける可能性も。

そのほか、レース展開のカギを握る逃げ馬アザワク(牝5、北海道・角川秀)やエトワール賞2着馬のスティールペガサス(牡5、北海道・角川秀)なども一発を狙う。

(Text:Inoue)

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