【セントウルS】GI馬ストレイトガール　恥ずかしい競馬はできない

9月13日、阪神競馬場でサマースプリントシリーズの最終戦・セントウルS（GII、芝1200m）が行われる。

今春のヴィクトリアMを制したストレイトガールがここから始動する。マイルのGI馬だが、昨年はシルクロードSを勝ち高松宮記念で3着、スプリンターズSで2着、香港スプリントで3着と本質はスプリンター。阪神コースの実績が乏しいあたりはどうかだが、力量的に他のメンバーに対し頭ひとつ抜けている印象で、恥ずかしい競馬はできないところだ。8月中旬から徐々に負荷を掛け始め、2週前の坂路追いで4F52秒6-1F11秒8（強め）と余力を残し好時計をマーク。1週前は栗東ウッドで10馬身先に行く相手を追うハードな内容となったが、あっさりパスして逆に4馬身差をつける先着を果たしてみせた。体にやや余裕があるあたりはいかにも休み明けを感じさせるが、気配は上々。自分の力は出せるだろう。

ウリウリは、前走のCBC賞が自身初のスプリント戦だったが、そつのない立ち回りからラストに鋭く伸び快勝。京都牝馬Sを勝つなどマイルを中心に使われてきたが、2走前で1400mの安土城Sを勝利、そして前走と適性の軸足がこのぐらいの距離に移ってきた印象だ。2走前が京都でのレコード勝ち、前走が渋った中京馬場での勝利と条件を問わず走れるセンスの高さも光る。相手はグンと強くなるが短期放牧後の攻め気配は上々で、好勝負は必至。

時折ポカはあるものの、一昨年のこのレースでロードカナロアを撃破するなどハクサンムーンの地力は確か。6歳シーズンを迎えたが3月のオーシャンS、高松宮記念でそれぞれ2着と衰えはない。今回は高松宮記念以来5カ月半ぶりのレースで、仕上がりぶりに焦点が当たるが、末脚こそ伸びてはいるものの持ち味である序盤のスピード感がまだ戻り切っていない印象。体の張りなどは問題なさそうだが、闘志の部分で今週どこまで変わってくるかに注目だ。

アースソニックは3走前韋駄天Sで3着、2走前函館SSで2着、前走アイビスSDで2着と芝に戻ったこの夏はずっと好調。その勢い、そして1000mで好勝負してきたスピードは開幕馬場でこそ活きそうだし流れひとつで争覇圏内入りは可能だろう。中間は流す程度の調整で、上積みこそ強調できないが重苦しさはなくラストには機敏な反応を見せた。一連のいい状態をガッチリとキープ。

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