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【重賞完全攻略データ】セントウルS(GII)を徹底分析！
スプリンターズSの前哨戦にして、サマースプリントシリーズの最終戦でもあるセントウルS。仕上がり途上のGI級とサマースプリントシリーズの優勝を狙う夏の上がり馬が激突。能力をとるか勢いをとるか馬券的に難解な一戦だが、その狙い目をデータ(馬場が改修された2007年以降のデータを参照)から探っていくことにしたい。
まずは人気面からだが、当レースの予想の難解さは1番人気の微妙な成績に表れている。
■【人気別成績】
1番人気[0･4･2･2]勝率0.0% 連対率50.0%
2番人気[2･1･1･4]勝率25.0% 連対率37.5%
3番人気[1･0･1･6]勝率12.5% 連対率12.5%
4番人気[2･0･0･6]勝率25.0% 連対率25.0%
5番人気[1･1･1･5]勝率12.5% 連対率25.0%
6番人気[1･0･0･7]勝率12.5% 連対率12.5%
7番人気以下[1･2･3･57]勝率1.6% 連対率4.8%
■【1番人気の内訳】
GI3着以内の実績がある休養明けの馬[0･3･1･1]
夏のローカル重賞で好走してきた馬[0･1･1･1]
1番人気の連対率は50%とそこそこ安定感はあるものの、いまだに勝ち星がなく期待にこたえているとはいい難い。1番人気の内訳を見てみると、GI実績馬の1番人気の方が馬券的には信頼できそうだが、あくまでも「連軸」か「3連単の2･3着軸」という扱いが無難だ。一方、勝ち馬は8頭中7頭が2?6番人気。下位人気の激走確率が極めて低いことを考えれば、2?6番人気を1着、1番人気を2・3着に置いた3連単も作戦としてはアリなのかもしれない。
以上のように単純に人気で買ってしまうのも一考だが、別角度からさらに狙い目を絞り込みたい。注目すべきはステップだ。
■【主なステップ別成績】
北九州記念[5･1･3･42] 勝率9.8% 連対率11.8%
アイビスサマーダッシュ[3･0･0･2] 勝率60.0% 連対率60.0%
高松宮記念[0･2･0･4] 勝率0.0% 連対率33.3%
函館スプリントS[0･1･1･1] 勝率0.0% 連対率33.3%
主なステップ別成績を見てもわかる通り、勝ち馬は北九州記念とアイビスサマーダッシュの2レースからしか出ていない。北九州記念組は出走頭数も多く、トータルでの信頼度は低いものの、07年以降の8戦で5勝しており、軽視できないステップといえるだろう。その北九州記念をステップにセントウルSを勝った馬の前走着順は7、11、3、3、1なので着順からは絞り込みづらいが、特徴的なのは5頭中4頭が牝馬だということ。さらにいえば北九州記念組で3着以内に入った9頭中8頭は牝馬と考えれば、北九州記念組は性別が取捨選択のポイントになるかもしれない。一方、アイビスサマーダッシュ組は出走頭数5頭ながら3勝とかなり優秀な成績。勝ち馬3頭の前走着順は1、3、1で、こちらは好走の勢いをそのまま好結果に結びつけている。また、07年のサンアディユや08年のシンボリグランなど過去に同レースで好走した馬が大穴をもたらしているように、ステップとしてのみならず同レースの好走実績がある馬はぜひとも買っておきたい。
直線競馬の好走実績が結果に反映されやすいのは、当レースが開幕週の絶好馬場、しかも内回り施行ということでスピード能力がより優先されてきたからだともいえる。今後も良馬場で施行される限り、スピード優先の傾向は不変だろう。
■【脚質別成績】
逃げ馬[2･0･1･5]勝率25.0% 連対率25.0%
先行馬[4･6･2･22]勝率11.8% 連対率29.4%
差し馬[2･1･5･31]勝率5.1% 連対率7.7%
追込馬[0･1･0･39]勝率0.0% 連対率2.5%
■【枠順別成績】
1枠[1･1･0･9]勝率9.1% 連対率18.2%
2枠[3･0･1･11]勝率20.0% 連対率20.0%
3枠[0･0･1･14]勝率0.0% 連対率0.0%
4枠[0･2･1･13]勝率0.0% 連対率12.5%
5枠[1･1･0･14]勝率6.3% 連対率12.5%
6枠[1･1･2･12]勝率6.3% 連対率12.5%
7枠[0･1･0･15]勝率0.0% 連対率6.3%
8枠[2･2･3･9]勝率12.5% 連対率25.0%
脚質別成績を見ても、ある程度前へ行くスピードがないと好走しづらいことがわかる。差し馬が2勝しているといっても、該当する08年のカノヤザクラは道中4･5番手、12年のエピセアロームは道中5番手の競馬だから、ほぼ好位差しのようなものである。阪神の内回り芝1200mは、上級条件になるほど逃げが通用せず、差しが決まりやすいコースといわれているが、開幕週ではその限りではない。また、枠順に関しては基本的に内枠有利といえそうだが、外枠では8枠が要注目。8枠で好走した09年のアルティマトゥーレや13年のハクサンムーンのようにスピードの絶対能力の高い馬であれば、内の馬の様子を見ながらレースを進められる8枠は苦にならない。
また当レースを得意とする厩舎があることも覚えておきたい。
■【主な厩舎別成績】
安田厩舎[1･2･1･4] 勝率12.5% 連対率37.5%
橋口厩舎[1･2･0･2] 勝率20.0% 連対率60.0%
西園厩舎[1･1･1･6] 勝率11.1% 連対率22.2%
多くの名マイラー、スプリンターを輩出している安田厩舎は、10年以降毎年、当レースに管理馬を出走させているが、馬券にならなかったのは14年のみ。複数頭出走させているケースではいずれか1頭は馬券に絡んでいるので、このケースでは要チェック。橋口厩舎はスリープレスナイトとカノヤザクラ2頭のおかげで好成績となっているものの、実は07年以降、阪神芝1200mの成績は勝率19.4%、連対率30.6%と抜群で、1番人気にいたっては勝率55.6%、連対率66.7%と驚異的な数字を叩き出している。管理馬を出走させてくるようなら人気にかかわらず注目したい。
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