【先週のお別れ】ベッライリス、アダムスブリッジなど

[9月16日抹消]
ベッライリス（牝3、栗東・平田）
通算成績
5戦0勝

母ベッラレイアは中央で通算3勝。GIのビッグタイトルまで手は届かなかったが、3歳春のフローラS勝ちをはじめ、同年のオークスでローブデコルテの2着、翌年のエリザベス女王杯でリトルアマポーラの3着に健闘するなど、3歳?古馬牝馬路線で息の長い活躍をした。本馬はその母の2番仔にあたり、シルクホースクラブ所属、一口価格8万円、総額4000万円で募集された。デビュー戦は母同様に遅く、明け3歳の1月、京都芝1600m戦。小崎騎手を背に臨んだ一戦で3番人気に支持されると、直線では後方から鋭く追い込み、メンバー最速の上がりを炸裂させ2着に食い込む。初戦の内容から初勝利間近を感じさせたが、体質の弱さなどの影響により、再びターフに戻ってきたのは4月になってから。今度は浜中騎手を鞍上に迎え京都芝マイルの未勝利戦に出走したものの、ここでは伸び切れず2番人気6着に敗退。さらに約2カ月の間隔が空いて挑んだ3走目は16着、8月の4戦目では11着と、フタ桁着順が続いてしまう。そして9月13日、母の主戦を務めた秋山騎手が初めて跨った5走目、阪神芝1600mの一戦でも見せ場を作れず12着に敗れると、これがラストランとなり、今回登録抹消となった。

[9月17日抹消]
アダムスブリッジ（牡3、栗東・石坂）
通算成績
5戦2勝

母のシンハリーズは英国産で、イギリスで1勝、アメリカで2勝をマーク。そのなかには米GI・デルマーオークス勝ちなどがある。また、本馬の半兄にはラジオNIKKEI杯2歳S勝ちのあるアダムスピークや、全姉には重賞で再三の好走歴があるリラヴァティなど。先に挙げた兄姉2頭と同じくキャロットクラブ所属で、一口価格11.5万円、総額4600万円で募集された。デビュー戦は2歳12月の阪神芝2000m。人気こそレーヴミストラル（レーヴドスカーの仔、半姉にレーヴディソールなど）に譲り2番人気となっていたが、レースでは力強い伸びを見せ初陣を勝利で飾る。続く2戦目の若駒Sでも危なげないレース運びであっさりと制覇。戦績を2戦2勝とし、早くもクラシック候補の一頭に数えられた。しかしそこから、順風満帆とはいかなかった。3走目の皐月賞トライアル・若葉Sで初の敗戦（3着）を喫すると、目標にしていた皐月賞をザ石のため回避。何とかダービーに間に合わせたものの、結果はブービー17着に敗れた。苦い経験となった3歳春だったが、仕切り直しを期して臨んだ日本海Sでも7着。そしてこのレースの翌週に右前脚の屈腱炎を発症、志半ばにして今回登録抹消となった。

なお、9月14日?9月20日までの登録抹消は他167頭。

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