おしらせ
【海外競馬】今年の凱旋門賞を振り返る
現地時間10月4日、パリ郊外のロンシャン競馬場で今年も凱旋門賞が行なわれた。
日本馬の挑戦こそなかったものの、トレヴ(牝5歳、マダムクリスチャンヘッド厩舎)の3連覇がなるかで注目された今年の大一番。結果から言えば、残念ながら史上初の大偉業達成とはならなかった。
9番枠からスタートを切ったトレヴ。鞍上T・ジェルネに導かれ、前半は後方に位置した。
これに対し3歳の牡馬勢、すなわちゴールデンホーン(J・ゴスデン厩舎)やニューベイ(A・ファーブル厩舎)は2?4番手。とくにゴールデンホーンは外枠ながらF・デットーリの巧みな手綱捌きでいつの間にか内に潜り込んで流れに乗った。
レースはトレヴのペースメーカーが逃げる形となったが、思ったほど速い流れではなく淡々と流れた。トレヴは徐々に進出し、4コーナーを回る頃には先団を射程圏に入れたかと思えた。
しかし、この日は朝から速い時計の決着が続く馬場。緩い流れで上りが速くなり、先行勢がなかなかバテない。トレヴはよく伸びたものの4着まで追い上げるのが精一杯に終わった。
一方、2番手を進んだゴールデンホーンは早目に先頭。ニューベイらがジリジリと差を詰めるシーンもあったが、最後は逆に突き放し、デットーリは4回目となる凱旋門賞制覇を成し遂げた。
勝ち時計は2分27秒23。2着がフリントシャーで3着はニューベイと先行勢がそっくり残る展開になった。(文中敬称略)
取材:平松さとし
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