【京王杯2歳S】良血馬モーゼス　センスは上位

11月7日、東京競馬場では京王杯2歳S（GII、芝1400m）が行われる。

全兄にGI馬カレンブラックヒルがいるモーゼス（牡2、美浦・大江原）は、今回と同じ東京芝1400mの新馬戦を勝利。2着との差はクビで、辛勝ではあったが逃げ馬のペース駆けを折り合い良く追走しゴール前で差し切るという、センスあふれる内容だった。血統背景からの期待を裏切らない素質の持ち主で、重賞でも十分勝ち負けできそうだ。中間の攻め時計は目立たないが、前走時に見られた気負いが感じられないのは初戦を使われ、いい意味でガス抜きができた証。時計は平凡だが、しっかり上昇できている。

ボーダレス（牝2、美浦・伊藤圭）は、前走カンナSで見事な差し切り勝ちを収めている。馬群のなかでしっかり我慢させた鞍上横山典騎手のファインプレイが光ったが、それに応えることができる能力があってこそのもの。未勝利戦の勝ち上がりは逃げ切りだったが、前走はしっかりタメることができた内容だった。脚質に幅ができたのは収穫で、1F延長も楽にこなせそう。1週前の稽古ではウッドで古馬1000万下をアオっており、レース間隔は詰まっているが更に快調といった雰囲気。

シャドウアプローチ（牡2、栗東・須貝）は、前走ききょうSが3カ月ぶりの一戦。しかし、ブランクをまったく感じさせない弾け方から接戦をモノにしている。今回、初となる関東への輸送がどうかだが前走で見せた瞬発力はいかにも東京コース向き。中間は古馬1000万を弄ぶ動きを連発するなど、久々快勝の反動はなく上積みはかなり大きそうだ。

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