グランデッツァが引退　種牡馬に

2012年のスプリングS（GII、芝1800m）などを制したグランデッツァ（牡6、栗東・平田）が、明日11月6日付けで競走馬登録を抹消となることがJRAより発表された。今後は北海道沙流郡日高町の社台ブルーグラスファームにて、種牡馬となる予定とのこと。

本馬は2011年8月に、札幌芝1800mの新馬戦でデビュー（2着）。2戦目で勝ち上がると、続く札幌2歳Sでゴールドシップらを破り重賞初制覇を果たす。年末のラジオNIKKEI賞2歳Sこそ3着に敗れ、重賞連勝とはならなかったが、年が明けて3月の皐月賞トライアル・スプリングSで重賞2勝目をマーク。クラシック候補の最右翼として、皐月賞に駒を進めた。しかし、皐月賞（5着）、日本ダービー（10着）と、3歳春は悔しい結果に終わる。さらにダービー後、右前脚の腱周囲炎が判明。同年秋には左前脚屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされた。その後、約1年8カ月の休養を経て、再びターフに戻ってきたのは自身が5歳となった2014年の年明け。復帰初戦、2戦目はダートを使われ結果を残すことができなかったが、ひと息入れられた5月、久々の芝レースとなった都大路Sでは、これまでのうっぷんを晴らすかのように鋭く伸びて快勝。当時の日本レコードをコンマ2秒更新というおまけつきで、完全復活を高らかに宣言した。同年秋のマイルCSで3着、今年の七夕賞では約3年4カ月ぶりの重賞制覇を果たすなど、マイル?中距離戦線で息の長い活躍をしたものの、前走の毎日王冠（11着）を最後に引退。悲願のGI制覇は、2世に託されることとなった。

▽【グランデッツァ】
父アグネスタキオン
母マルバイユ
母父Marju
通算19戦5勝

《重賞勝鞍》
2011年　札幌2歳S（GIII）
2012年　スプリングS（GII）
2015年　七夕賞（GIII）

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