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【重賞完全攻略データ】エリザベス女王杯(GI)を徹底分析!
近年は大きく荒れていないエリザベス女王杯だが、ときに予想外の大穴馬券も飛び出すのが牝馬GI。過去10年のデータから、その狙いどころを探っていこう。
当レースは牝馬同士の戦いだが、世代間の争いともいえる。ポイントは歴戦の古馬相手に3歳馬が通用するかだ。そこで、まずは同レースにおける各世代の成績を見てみる。
3歳馬 【5.4.2.43】/勝率9.3% 連対率16.7% 複勝率20.4%
4歳馬 【3.1.6.39】/勝率6.1% 連対率8.2% 複勝率20.4%
5歳馬 【2.4.1.40】/勝率4.3% 連対率12.8% 複勝率14.9%
6歳馬 【0.1.1.12】/勝率0.0% 連対率7.1% 複勝率14.3%
7歳以上【0.0.0.5】 /勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率0.0%
2010年以前は場数を踏んできた5歳馬の健闘もたびたび見られたが、2012年のレインボーダリアの優勝以来、5歳馬の好走は途絶えている。一方、4歳馬は連対率こそ高くないが、3着が多く、馬券になる確率は5歳馬よりも高い。だが、それよりなにより注目なのは3歳馬だ。古馬混合のGIとして生まれ変わった当時は、秋華賞後のガス欠もあって、古馬の壁に跳ね返されることがよくあった。しかし、近年は陣営の目標から逆算したローテの組み方、そして調教技術の進歩もあり、古馬相手に互角以上のレースを繰り広げられるようになった。2013年には03年以来となる3歳馬のワンツー決着(優勝:メイショウマンボ、2着:ラキシス)が見られ、しかも4、5着にも3歳馬が入線。古馬は4歳馬のアロマティコが辛うじて3着だった。5歳馬の勢いが落ちてきている以上、3歳馬に4歳馬がどう挑むか、そんな対決になりそうな雰囲気もある。
その3歳馬だが、過去の好走馬のステップはたったの3つ。
秋華賞 【4.3.2.32】
英セントレジャー【1.0.0.0】
鳴滝特別 【0.1.0.0】
2013年2着のラキシスが1000万条件(鳴滝特別)からの“ウルトラC”を見せたが、中心は当然ながら秋華賞組である。その秋華賞組だが、着順別に見ていくと、
1着馬 【2.1.1.3】
2着馬 【0.2.1.3】
3着馬 【1.0.0.2】
4着馬 【0.0.0.3】
5着馬 【0.0.0.5】
6?9着馬 【1.0.0.7】
10着以下 【0.0.0.9】
今年は早々に秋華賞馬が回避を決めたので、2着以下から狙い目を探ることになるが、データ的に有力なのは2着馬だろう。しかし、2着馬で馬券になっているのは、ヌーヴォレコルト、ヴィルシーナ、ブエナビスタと、秋華賞で2番人気以内だった3頭で、これをどうとらえるべきなのか? 次に3着以下。ここからは好走馬がガクンと減って2頭のみで、10着以下から巻き返した例はない。パターンでいうと「オークスで連対歴があり、ローズSから秋華賞という王道ローテで善戦した馬」と「牝馬3冠でいずれもあと一息が足りず外国人騎手に乗り替わり」といったところ。だが、この「オークスの連対馬」「外国人騎手」というのは、じつは世代を問わずかなり重要なポイントにもなっているのである。
まず「オークス連対馬」だが、過去10年で、スノーフェアリーを除く3着以内に入った28頭中13頭は、オークスの連対歴があった馬である。対して桜花賞の連対歴があった馬は28頭中5頭にすぎない。さらにこのうちの4頭がオークスでも連対していたことを考えれば、オークスとエリザベス女王杯の高い連動性がよくわかる。そして「外国人騎手」。外国人騎手は過去10年で【3.1.1.17】だが、これを5番人気以内に限定すると【3.1.1.3】。人気馬に乗ったら注目せざるをえないのだ。3歳馬の話からはちょっとそれてしまったが、この2つのポイントをしっかりと覚えておいていただいて、次は4歳以上の馬について見ていこう。4歳馬の好走ステップは、
天皇賞・秋 【1.0.0.0】
チャンピオンS 【1.0.0.0】
オールカマー 【1.0.0.0】
エルムS 【0.1.0.0】
府中牝馬S 【0.0.5.24】
1000万(平場)【0.0.1.0】
多彩ではあるが、牝馬限定の府中牝馬Sを使った馬は3着まで。エルムSはさすがに例外中の例外だが、牡馬混合重賞をステップにした馬しか勝てていないのだ。次に5歳馬の好走ステップは、
京都大賞典【1.1.0.2】
府中牝馬S 【1.2.0.26】
天皇賞・秋【0.1.1.0】
府中牝馬Sからの優勝や連対もあるが、確率的には牡馬混合重賞のほうが上である。ちなみに6歳以馬の好走したステップは京都大賞典【0.1.0.2】、スワンS【0.0.1.0】。こちらは牡馬混合重賞組しか馬券になっていない。古馬は「牡馬混合重賞組」に注目といったところだろう。
最後におまけで枠順について少々。京都の外回りなので、最後の直線では内が開く。そのため、“インベタ”ができる内枠の馬がかなり有利なのかと思いきや、過去10年でもっとも成績がいいのが、8枠【4.1.1.21】なのだ。たんなる偶然か、それとも牝馬だからモマれない大外枠がいいのか? とりあえず、狙った馬が8枠に入っても「大外枠だから残念……」ということはないのでご安心を。
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